草の根協力支援型

平成22年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名インド
2.事業名スラムの子ども達の自立力向上のための音楽指導者育成計画
3.事業の背景と必要性ムンバイ市のスラム人口は600万人を越えており、そこでは劣悪な衛生環境のため、多くの人が健康上の問題を抱え、学校に行かず、生活のために物乞いや軽犯罪を繰り返す子ども達の姿も多く見られる。、光の音符は、現地のNGO「ボンベイ・レプロシー・プロジェクト」(BombayLeprosy Project <BLP>)をカウンターパートとし、年に2,3回のインド訪問時に、教室の子ども達に音楽やダンスの指導を行いながら、現地スタッフとの親睦を深めてきた。そして、現状を知る過程で、子ども達の「自立」を、今後具体的にどう支えていくのか、という課題に直面した。「お金を得る術を持つ」という意味での自立ではなく、音楽・ダンスを通し、表現力や社会性を育むことにより、スラムの子ども達の、「人間」としての心身の自立を目指す事業が必要と考える。
4.事業の目的音楽・ダンス・身体機能訓練の技術が移転され、人材が育成される。
積極的な理解者・支援者が獲得され、地域の中で継続していく体制が構築される。
5.対象地域インド・ムンバイ
6.受益者層光の教室の子ども達30名 プラス不定期に通学する子ども約15名
7.活動及び期待される成果

<成果>

  1. 音楽・ダンスの基本的技術が身につき、子ども達の感情の表現力が向上する。同時に、子ども達が詩作を通し、独自の表現を行えるようになり、これらの指導技術を訓練された人材が確立される。
  2. 音具による言語外でのコミュニケーションが可能となり、子ども達の社会性が育まれる。同時に、この活動を通し、身体機能の改善が図られ、これらの指導技術が移転される。
  3. 地域の親の理解を促し、企業などからの支援を獲得することにより、継続される素地が作られる

<活動>

  1. インド教師による、基本的な歌・ダンス指導
    日本人指導者によるリコーダーなどの器楽演奏指導
    両国指導者による最適なマニュアルの作成
    マニュアルによる教室の教師等への技術移転
    詩の作成の指導、及び子どもの詩による歌作り(日本人作曲家)
  2. 日本人指導者と子どもによるタイコ等の音具の作成
    音具を用いた身体機能訓練
    音具によるコミュニケーションの指導
    上記指導法の技術移転
  3. ステージ発表準備(リソースパーソンの指導の実地訓練を兼ね、日本人演奏家、ダンサーによる専門的指導も行う)
    地域・企業などへの広報、報告会
8.実施期間2011年1月〜2014年1月(3年)
9.事業費概算額10,000千円
10.事業の実施体制<日本側>光の音符
<インド側>Bombay Leprosy Project(BLP)
II.応募団体の概要
1.団体名光の音符(Sur-Deep)
2.活動内容1994年より、音楽を通した障害者・高齢者のための活動を継続中。福祉面では、視覚障害者の音楽鑑賞を助ける、点字のコンサートプログラムの提供。文化面では、施設や病院等への出張コンサートの実施や演奏会の企画、教育面では、企業等に於ける福祉講座など。2004年より、インド・ムンバイ「光の教室」において、スラムの子ども達への教育支援活動を継続している。
3.対象国との関係、協力実績2002年より、BLPとともに「光の教室」運営に携わり、子ども達の学力、健康状態の向上に貢献。教室のあと、公教育にアクセスする体制を作り、同時に音楽・絵画・裁縫等、情操教育や職業訓練も行ってきた。ムンバイ市内やボーパールにおいてインドの人々を対象とする演奏会を計3回実施。日本においても計10回以上の演奏会を行い、多くの協力者を得ている。