草の根協力支援型

平成16年度 採択内定案件

I. 提案事業の概要
1.国名ケニア
2.事業名上総掘り技術の移転と水を中心とした持続可能な地域開発
3.事業の背景と必要性

カジヤド郡ロイトキトック地域は、安全な飲み水が慢性的に不足しているうえ、地域性から家畜を飼う人々が多く、家畜用の水も不足しており、深刻な事態となっている。
水汲み労働は女性と子供たちへの負担が大きく、水源まで徒歩で1時間以上かかる重労働を毎日繰り返している。入手可能な水も非常に水質が悪いため、水に起因する疾病が発生している。
政府によるインフラ整備が全くなされておらず、人間の生活に不可欠なBHN(Basic Human Needs)である水の確保も難しい状態にある。現地の地層が上総掘りの技術に適しているため、インターナショナル・ウォーター・プロジェクトによる技術 移転事業の必要性は高いと考えられる。

4.事業の目的カウンターパート:AMREFと地域住民が上総掘り技術を習得することにより、深井戸(小規模水源)を自主的に開発可能となる。
水を起因する様々な問題に対応して、地域住民の衛生知識を高めて、生活環境の向上と持続可能な地域開発を実施する。
5.対象地域ケニア共和国 カジヤド郡 ロイトキトック
6.受益者層AMREFの水源開発メンバー
ロイトキトック周辺地域住民の上総掘り技術講習会受講者
地域の女性グループ及び母親を中心とした衛生講習受講者
完成した井戸周辺の公共施設利用者及び周辺の世帯
7.活動及び期待される成果 上総掘り技術を習得することにより、住民の自助努力で井戸掘削が可能となる。修得した技術で雇用機会の創出が期待できる。
井戸掘削の結果、水へのアクセスが容易になることで、社会的・肉体的弱者である女性と子供への偏った重労働を軽減することが可能となる。子供の教育を受ける機会が増加し、就学率の向上が期待できる。
水不足や干魃時への心理的不安の解消と劣悪な水環境を住民自ら改善するすることが可能となる。
この地域での衛生的な水の裨益効果は高いため、持続可能な地域開発に取り組むことにより生活向上が見込める。
8.実施期間2005年1月〜2005年9月(9ヶ月)
9.事業費第一年次契約金額:4,381千円(精算金額:4,381千円)
第二年次契約金額:5,607千円
10.事業の実施体制実施団体インターナショナル・ウォーター・プロジェクトより、プロジェクトマネージャーが水を中心とした地域開発・衛生教育を実施する。新方式上総掘り開 発者である代表理事と上総掘り技術指導者日本人2名、ケニア事務所スタッフ1名(ケニア人)にて上総掘り講習会・環境教育を実施する。
カウンターパート:AMREFの指導により、ロイトキトック地域マネージャー、小規模水源開発メンバー(ウォーターエンジニア)及び地域住民の約70名が上総掘り技術を習得する。
地域女性グループを対象にハンドポンプの管理及び衛生/環境教育のワークショップを実施する。
II. 実施団体の概要
1.団体名特定非営利活動法人 インターナショナル・ウォーター・プロジェクト(IWP)
2.活動内容水に困っている途上国に対し、改良を施した上総掘り技術の移転による人材育成と、水を起点とした持続可能な地域開発を実施している。
3.対象国との関係、協力実績1994年ルワンダ難民の救済プロジェクトにおいて、AMREFと協力して上総掘りで井戸を掘削した。その後も情報交換等の協力関係を継続してきた。 2002年、ケニアでのプロジェクト実施の際も、AMREFは地質や水に関する情報提供の他、現地地方政府との橋渡し役をする等、長年に渡り信頼関係を 保ってきた。
2002年キリフィ郡カロレニ パンガヤンボ地区にて上総掘り技術移転および井戸掘削を実施した。
2003年「第3回世界水フォーラム」にケニアよりNGOを招聘し、分科会「水と適正技術」を実施した。