草の根協力支援型

平成19年度 採択内定案件

I. 提案事業の概要
1.国名ラオス
2.事業名ラオス国児童に対する歯磨き指導による口腔内清掃状態改善事業
3.事業の背景と必要性ラオス国はアジアの中でも最貧国の一つであり、保健医療分野でも多くの課題を抱えている。国民の健康向上に直結する口腔衛生分野においても、公的な歯科保健サービスが立ち遅れており、住民にとって適切な歯科保健指導を受ける機会は極度に制限されている。虫歯は口腔内環境要因によって大きな影響を受けることは知られており、虫歯に及ぼす口腔環境要因の多くは個々人のライフサイクルに影響される。言い換えれば、その生活習慣を変える(一次予防)と、検診による早期発見・早期治療(二次予防)によって多くの虫歯・口腔疾患の予防が可能となる。しかしながら、学童期の児童に対する歯科保健教育も確立しておらず、また歯科医師の横の連携もないため予防歯科に対する動機付けすら行われていない状況である。
これらの現状から、学校関係者を対象に、予防歯科に係る啓発や技術指導を通じた歯科保健を実施するとともに、本事業が終了した後にも成果が継続するために、現地医療機関・関係者への技術移転を行い、ラオス国児童および地域住民に対する予防歯科の啓発を実施する。
4.事業の目標ドンコイ小学校での予防歯科指導体制確立がモデルとなり、ポンパパオ及びノンハイ小学校、地域住民等の関係者がより適切に予防歯科に取り組むようになる。
5.対象地域ラオス国ビエンチャン市内シサタナーク郡のドンコイ小学校、ポンパパオ小学校2校およびハサイフォン郡のノンハイ小学校1校、計3校
6.受益者層ドンコイ小学校・ポンパパオ小学校・ノンハイ小学校の児童約700名、父母、地域住民、小学校教員、歯科医師、ラオス国立大学歯学部学生
7.活動及び期待される成果
  1. ドンコイ小学校において歯磨きによる予防歯科指導の実施体制が確立され、児童の虫歯罹患率が低下する。
  2. ポンパパオ・ノンハイ小学校において、適切な歯の治療及び歯磨きによる予防歯科の必要性が認識され、適切に歯磨きが行われ、児童の歯の虫歯罹患率が悪化しない。
  3. セタティラート病院歯科医師による患者の健康管理方法が改善され、歯科医師間の連携も図られる。
  4. ラオス国立大学歯学部の実習内容が改善される。
  5. 地域住民、特にデンタルフェアに来場した人の予防歯科の必要性にかかる認識が改善される。
8.実施期間2008年6月〜2011年3月(2年10ヶ月)
9.事業費総額9,991千円
10.事業の実施体制日本側:沖縄・ラオス国口唇口蓋裂患者支援センター −沖縄歯科口腔外科学研究振興会−
相手国側:セタティラート病院(歯科ユニット)
II. 実施団体の概要
1.団体名沖縄・ラオス国口唇口蓋裂患者支援センター −沖縄歯科口腔外科学研究振興会−
2.活動内容琉球大学医学部(高次機能医科学講座顎顔面口腔機能再建学分野)と開業歯科医との円滑な病診連携を基盤に、歯科口腔外科疾患に対する診断と治療の向上を図るための人材育成を行っている。
3.対象国との関係、協力実績「日本口唇口蓋裂協会(JCPF)」との連携により、ラオスの口唇口蓋裂患者に対する無料手術ならびに技術移転ならびに「沖縄・ラオス国口唇口蓋裂患者支援センター −沖縄歯科口腔外科学研究振興会−」による年2回のラオス国口唇口蓋裂患者無償手術をおこなっており現地との良好な関係を築いている。