草の根協力支援型

平成19年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.国名ラオス
2.事業名ラオス国北部貧困地区における低投入型稲作技術(System of Rice Intensification: SRI)を利用した米の増収による地域住民の生計向上計画
3.事業の背景と必要性

ラオス政府は、国家の長期戦略に「貧困の撲滅」と「平和な社会開発」を置き、2020年までに最貧国からの脱却を目指している。国家政策の「国家成長および貧困緩和戦略書(NGPS)」においても、全国民の食糧確保と生計の向上を最重要課題としている。

米はラオスの主食かつ基幹作物であるが、特に北部山間地域ではまだ需給できていない。このため、ラオス政府は水田の大規模な拡大が見込まれない中、米の増産は単位収量の増加を通じて米需要増加量を確保する必要に迫られている。

このような背景から、ラオス政府はアジア開発銀行(ADB)の融資により、北部山間地の貧困地域に対し、農民参加による持続的維持管理を目指した小規模灌漑施設の建設「農民管理灌漑計画」を1997年より実施している。ラオス政府はこれら灌漑施設を利用し、米の増収を実現し、貧困地域の農民の生計向上に資することを期待している。

4.事業の目的対象地域でSRIが普及し、米の増収と農家の生計が向上する
5.対象地域(1)ビエンチャン市サイタニ郡タゴン灌漑地区、(2)サヤブリ県パクライ郡ホアイヤングノイ灌漑地区、(3)ルアンプラバン県ルアンプラバン郡ナムパ灌漑地区
6.受益者層対象地区合計灌漑面積=約200 ha、農家数=約300戸
7.活動及び期待される成果

活動1:タゴン実証圃場およびラックゥアイ村での試験栽培および展示活動

1-1:各作季毎の栽培計画の作成

1-2:実証試験栽培の実施および展示活動

1-3:栽培経過の記録とモニタリング

1-4:収穫作業と収量評価および営農収支評価

活動2:既存灌漑地区で参加農民を対象に実証栽培

2-1:SRI栽培のガイダンス

2-2:参加農民と実証圃場および対象面積の特定

2-3:参加農民に対する各作季毎の栽培計画策定に関するトレーニング

2-4:実証栽培の実施

2-5:参加農民の栽培記録、プロネット21と郡農業普及員による巡回指導・モニタリング

2-6:収穫作業と収量評価、および営農収支評価

2-7:タゴン実証圃場およびラックゥアイ村への視察ツアー

活動3:タゴン農場普及員及び郡農業普及員、その他関係職員へのトレーニング

3-1:SRIについての基本知識のガイダンス

3-2:栽培計画策定およびモニタリングに関するトレーニング

3-3:収量評価および営農収支評価に関するトレーニング

活動4:実証栽培の結果の関係政府機関への発信・情報共有

4-1:各参加農民および農業普及員による各作季毎の収量評価および報告

4-2:各作季毎の栽培結果の整理と関係機関への情報公開

8.実施期間2007年11月〜2010年6月(2年8ヶ月)
9.事業費10,000千円(予定)
10.事業の実施体制日本側支援体制:プロジェクトマネージャー・国内調整員・現地調整員等
広報等:プロネット21のホームページ及びプロネット21会員へ本事業の報告
相手国側(相手国実施機関の概要):農林省灌漑局およびビエンチャン市農林部
II.実施団体の概要
1.団体名特定非営利活動法人 プロネット21
2.活動内容開発途上国住民の貧困削減を目指した生活改善事業、所得向上事業、環境保全事業を行うことによる直接的な支援活動等
3.対象国との関係、協力実績ラオスとの協力関係は1960年代の「タゴン地区灌漑プロジェクト」および「ナムグムダム発電所建設」以来、農業、電力、道路・橋梁等インフラ分野等様々な実績(「KM6プロジェクト」、「農民管理灌漑プロジェクト」、「全国農業マスタープラン」、「パクセ橋建設プロジェクト」、「全国送電線網マスタープラン」、「ナムニェップ水力発電計画」等)がある。