草の根協力支援型

平成16年度 採択内定案件

I. 提案事業の概要
1.国名モンゴル
2.事業名バガヌール地区振興のための野菜栽培と栄養改善支援事業
3.事業の背景と必要性モンゴルでは市場経済移行以後、経済的混乱が続き、貧富の差が激しくなり失業率、栄養失調の人たちも増えている。穀物の主要作物である小麦の栽培、収穫も援助国の毎年の支援にもかかわらず、年々減り続けている。この現状の中、NPO日本モンゴル農業交流協会は、モンゴルの食料自給、雇用創出の目的で、2002年穀物の栽培や都市近郊型小規模野菜栽培に取り組み始めた。モンゴル政府はいくつかの農業振興策を打ち出しているが、極度の財政難、農業技術者不足、農耕の文化がないという国柄で、そのほとんどが計画倒れに終わっている。一方で都市化が進み、情報化社会に組み込まれて、食生活も変化し、中国、ソ連などから多くの野菜が輸入されて消費も拡大してきた。しかし、比較的最近になり野菜の消費拡大ということから、市民の間では野菜のおいしい食べ方や料理の仕方、栄養効果を考えた摂取方法とう事が十分に知られていない。社会主義時代と異なり、現金収入が必要となった現在では、少しずつではあるが家庭菜園なり小規模の野菜栽培で収穫した野菜を売り、家計の足しにしようという試みが見られるようになってきた。だが営農資金不足、野菜栽培技術がないモンゴル人は独立して農業を営むことが出来ず、ほとんどの人が外国籍の事業家の農園で働いているという問題点がある。また、ソ連時代に開拓されて放棄農地になっている土地の有効利用をして、雇用創出を考えたいという政府や地元の行政の考えがあるが、前述の理由で上手くいっていないという現実がある。
4.事業の目的バガヌール地区で4haの野菜栽培(馬鈴薯、キャベツ、ニンジン、など)が実施され、販売される。また野菜などを使っての食生活改善事業が実施され地域住民の健康増進が図られる。
5.対象地域モンゴル国ウランバートル市バガヌール行政区
6.受益者層
  • バガヌール野菜栽培メンバー
  • 野菜栽培見習参加者
  • 野菜栽培技術講習会受講者
  • 食生活改善講習会受講者
  • バガヌール地区一般住民
7.活動及び期待される成果
  • バガヌール地区の放棄農場4haで野菜(馬鈴薯、キャベツ、ニンジン、その他)が栽培される環境づくりをする。
  • 野菜栽培の技術をメンバーと講習会受講者が習得する。
  • 野菜が4haで栽培され、バガヌール地区で販売される。
  • モンゴル産野菜その他の食材による食生活改善講習会が実施される。
  • 食生活改善受講者が指導内容を実践する。
8.実施期間2004年5月〜2005年3月(10ヶ月)
9.事業費第一年次契約金額:9,608千円(精算金額:8,714千円)
10.事業の実施体制NPO日本モンゴル農業交流協会はウランバートルに事務所を開設しているので、日本人責任者と現地スタッフがプロジェクト終了後も引き続き、支援協力を行っていく。モンゴルにおける食料増産、食生活改善事業は急務のことと考えるので、事業終了後、事業を継続していく計画である。栽培技術移転、人材育成、人材交流の面で信州大学農学部の協力を得ている。また、半砂漠地帯のモンゴルでの持続的農業生産の環境づくりには防風林、森林造成が欠かせないので、イオン環境財団よりそのための助成金を得ている。
II. 実施団体の概要
1.団体名特定非営利活動法人 日本モンゴル農業交流協会
2.活動内容モンゴル及びアジアの発展途上国に対して農業技術移転、人材育成、人材交流に関する事業を行い、相互の国の持続可能な経済的発展に寄与することを目的に活動する。
3.対象国との関係、協力実績
  • 2000年7月から2001年6月までモンゴル・セレンゲ県オルホン村にて羊毛紡ぎ教室を開設。女性グループを組織して羊毛の手紡ぎ、編み方を指導。
  • 2000年7月から2002年12月までモンゴル・ウランバードル市内にて羊毛紡ぎ教室を開設。フェルト製作、羊毛製品の販売。
  • 2003年5月から現在までモンゴル・中央県バガヌール村にて野菜栽培、防風林育成のための実験
  • 2003年12月に食生活改善講習、試食会を開催した。