草の根協力支援型

2014年度第2回 採択内定案件

I.事業の概要
1.国名 モンゴル国
2.事業名 ダルハンオール県における生活習慣病に対する保健・医療改善事業
3.事業の背景と必要性 モンゴル国は、天然資源の産出などにより、近年目覚ましい経済成長が見られる。その一方で経済や社会の発展に伴い、国民を取り巻く健康状況も変わりつつある。具体的には、生活習慣や健康行動に関連した疾患(例えば、心血管系の疾患、糖尿病、がんなど)が主な死亡原因となっている。
このような生活習慣病の増加を受けて、同国保健省は「21の健康的な行動」の政策を掲げ、この政策では適度な運動や禁煙、バランスのよい食事摂取など、生活習慣病予防に関連した保健指導内容を盛り込んで指導を行っている。
水戸済生会総合病院は、同国の人口第2位(約10万人)のダルハンオール県との間で、2008年から5年以上にわたり、NPO法人モンゴル緑化日本協会を通じて医療交流を行ってきた。同県はモンゴル国内で最も生活習慣病が多い地域と言われていることから、水戸済生会総合病院より地域医療を担う機関として、同県にて生活習慣病の支援を行うべく、事業提案があったものである。
4.プロジェクト目標 ダルハンオール県住民の生活習慣病の予防・早期発見に関する理解と、現地医療機関でのケアや保健指導のレベルが向上する。
5.対象地域 モンゴル、ダルハンオール県(Darkhan-Uul Aimag 首都から北部へ約280Km)
6.受益者層(ターゲットグループ) ダルハンオール県の人口約98千人のうちの生産年齢人口(15歳〜64歳)約67千人。妊産婦及びその配偶者が主たるターゲット層である。
7.活動及び期待されるアウトプット <活動>
1)地域医療者(妊婦健診担当者。各ヘルスセンターから2名、計10名)を対象に、生活習慣病の病態、予防、治療、日本で行っている生活習慣病の予防・早期発見の取り組みについての講習会を開催する。
2)現地医療者と一緒に、生活習慣病予防に関する教育媒体や、指導マニュアルを作成し、現地で実施できる新たな治療やケア、指導を具体化する。
3)講習会に参加しなかった現地医療者に対して、講習会に参加した医療者が、指導マニュアルの説明や、教育媒体の使用に関する講習会を開催する。
4)妊婦健診を受診する妊婦に対し、現地医療者がマニュアルを参考に保健指導を行い、その様子を日本人調整員(看護師)が定期的にモニタリングをする。
5)妊婦のパートナーを集めた講習会等を開催し、現地医療者が生活習慣病に関する保健指導を行う。(地域のイベントなどで保健指導ブースを設ける等、実施可能な方法で実施する。)
6)保健指導を実施後に、必要に応じて指導マニュアルや教育媒体の改訂を行い、マニュアル運用に関する問題点を分析し、現地の最新事情に即して改善案を作成する。
7)現地医療者(各ヘルスセンターと県病院からそれぞれ2名程度)を対象に、日本で行われている医療機関間の情報共有や照会手順等を講習会で紹介する。
8)ヘルスセンターのスタッフが乳児健診や予防接種等で家庭を訪問した際に乳茶などの塩分濃度を測定し、減塩の指導を行う。
9)日本人専門家が、県立総合病院の医療者約10名を対象に、日本で行っている治療やケア、指導(禁煙外来やフットケア外来、栄養指導など)について紹介する講習会を開催する。
10)ケア・指導マニュアルに沿って、ケアや指導が行われているか、日本人調整員(看護師)が定期的にモニタリングを行う。
<アウトプット>
1)住民に対する生活習慣病に関する保健指導(予防・早期発見)を向上する(妊婦とパートナーに対する保健指導が充実する)。
2)活習慣病患者に対するケアや保健指導レベルが向上する(県病院における医療者の治療や看護、患者本人や家族への退院指導技術が向上する。
8.実施期間 2015年8月〜2018年8月
9. 事業費概算額 21,294千円
10.事業の実施
体制
水戸済生会総合病院:看護部長がプロジェクトマネージャー。業務調整員を現地に定期的に配置。病院全体として短期専門家派遣、研修員受入を支援している。
モンゴル側はダルハンオール県保健局及びダルハンオール県立総合病院が実施機関
II.実施団体の概要
1.団体名 水戸済生会総合病院
2.活動内容 地域に密着した高度医療の提供と救急医療への貢献を行っている472床を有する総合病院。