草の根協力支援型

平成15年度 採択内定案件

I. 提案事業の概要
1.国名ネパール
2.事業名スワヤンブ環境公園機能の充実と環境教育基盤整備
3.事業の背景と必要性

ネパールでは、自然と文化の豊かな国で、それを観光に活かすことにより、経済的自立を図るべき国家である。しかし、人口の増加と、西洋的経済思想の浸透により、長年維持してきた自然との共生を放棄して、二次的自然からの無計画な収奪、森林伐採が行われ、国土の荒廃が危惧されている。また、首都カトマンドウ では、人口流入が激しく、生活環境の悪化が懸念されている。市民は伝統的な生活スタイルを崩さないため、塵、糞尿、排水の処理やエネルギーの収奪が都市としてのキャパシティを越えた状態になっている。
これらの問題に対処するには新たな知識が必要であり、社会的ルールを環境規範として教育する事が大切である。荒廃する森林を中心とする二次的自然回復のためには、国民の自覚、育苗技術や植林技術などを通して実現化するための具体的方法論も含めた環境教育システムの構築が必要である。
学術的基盤に基付き、ネパール人自らが実行の主体を担い、地域に根ざした長期的な取り組みが必要である。

4.事業の目的本事業はセニード(ネパール環境教育開発センター)後援会とCENEEDが行ってきた全体事業の主目的により実施するものであるが、ネパール人がネパール 国民のため自ら環境教育を実行する場である自然史博物館サイト内の環境公園整備の完結と、この公園をネパールにおける環境教育のセンターとして位置付けた 環境教育システムを構築することである。
5.対象地域ネパール国カトマンドゥ市内トリブヴァン大学付属自然史博物館とスワヤンブ地域
6.受益者層CENEED、トリブヴァン大学、初等・高等教育機関の生徒・学生、スワヤンブ地域住民、ネパール国民世界各地からのスワヤンブ寺院参拝者
7.活動及び期待される成果
  • 環境公園整備の完結に関する具体的な活動
    • 公園改修工事として、園路舗装、ガードハウス(周辺の人的暴力行為や家畜、野生生物からの植栽保護のためのガードハウス)の建設
    • 後援会との連絡を蜜にするため事務所とインターネットを開設
  • 環境教育システムの構築
    • 野外を中心に行う実習を目的とした教科書の作成
    • 教科書に基づいたカリキュラムの作成
    • 実践教育に必要な備品 消耗品の整備
  • 環境教育活動において実行される教育内容
    • 対象者は
      1.一般社会人 2.小中学生 3.学生・研究者 4.教師
8.実施期間2004年10月〜2007年9月(3年間)
9.事業費第一年次契約金額:4,113千円(精算金額:4,107千円)
第一年次契約金額:2,925千円
10.事業の実施体制日本側支援体制 セニード後援会会報
セニード後援会による学術的・技術的・経済的サポート。
相手国側  現地CENEEDによる環境公園整備、環境教育カリキュラム開発
常時 インターネットで両国間の報告と意見交換
II. 実施団体の概要
1.団体名セニード後援会
2.活動内容
  • ネパールにおける環境教育のための環境公園建設及び環境教育カリキュラム開発。
  • 日本国内での活動報告と紹介のため会報発行。
    活動紹介写真展示(一般市民対象の啓発)
3.対象国との関係、協力実績1993年にCENEEDとセニード後援会が設立されて以来、毎年1度以上役員が現地を視察し、具体的な各種支援を実施、またネパールから適任者を選び、我が国における短期研修に招聘してきた。
この活動は、カトマンドゥ市一帯の他の地域からも注目を浴びつつあり、CENEEDに対して問い合わせが増加しつつある。またスワヤンブ地区においてはこ れらの草の根活動により、既に地元の小学校、地域のフェデレーションによる充分な理解が得られているほか、マスコミからの注目度も高まっている。