草の根協力支援型

2015年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 ネパール連邦民主共和国
2.事業名 女性教師養成制度の構築を目ざすプロジェクト
3.事業の背景と必要性 同国の農山村では、少女の就学率が低く、中途退学者も多い。これを改善すべく同団体が10年に亘って支援を行ってきた「おなご先生」の育成が成果を上げたことを受け、今般「おなご先生」をネパール各地域での女子教育のロールモデルとし、さくら寮卒業生教師の赴任地及びパイロット校・地域に公開し、各地域の学校長、学校運営委員会・DEO(District Education Officer)に 、さくら寮モデルの必要性を理解させることを目的とした本事業を立案した。
さくら寮モデルによる優秀な女性教師の養成を、ネパール教育省が教育施策の中に位置づけるようになることを究極の目標としている。
4.プロジェクト
目標
日本の女子師範学校制度を模した「さくら寮モデル」が、ネパール国の女性教師養成制度の礎になる。
5.対象地域 ダーディン郡、カスキ郡、カピルバストゥ郡
6.受益者層
(ターゲットグループ)
さくら寮生10名、さくら寮卒業生90名、パイロット校の教員14名(児童・生徒270名)、地域の学校20校、(その他、学校運営委員、教育省関係者)
7.生み出すべきアウトプット及び活動 <アウトプット>
1.豊かな人間性を育む指導方法(学級経営・楽しく学ぶ・情操教育・表現教育・防災教育・保健体育教育・チャウパディ根絶)をさくら寮生およびさくら寮卒業生教師が理解する。
2.パイロット校へさくら寮の教育成果を公開し、教育関係者の理解を得た上で、その手法が他校へ技術移転される。
3.パイロット校での教育を通し、さくら寮モデルの女性教師養成制度構築の有用性を地域の教育行政から認識される。
<活動>
1-1.さくら寮での学級経営及び教科指導・情操教育・表現教育・防災教育・保健体育教育〔チャウパディ根絶〕を実施する。
1-2.さくら寮での卒業生教師へのフォローアップ研修及び教師生活の体験報告・課題解決への取組発表の実施をする。
1-3.日本留学をしたさくら寮卒業生が、日本での教育研修の成果を取り入れ、ネパールへその経験を広める。
2-1.さくら寮卒業生教師の赴任校を訪問し、地域の教育関係者に、モデル授業を公開する。
2-2.パイロット校において、さくら寮モデルの授業を実践する。
2-3.地域の他校教師及び教育関係者等を対象に、パイロット校でモデル授業を公開する。
3-1.DEOへさくら寮プロジェクトを紹介し、パイロット校でのモデル授業を通して有用性の理解を図る。
3-2.プロジェクト10年間の成果を発表する記念式典・研究集会を開催し、日本・ネパールの教育関係者及び支援者に成果を発表し周知を図る。
8.実施期間 2016年10月〜2019年9月(3年0ヵ月)
9.事業費概算額 9,974千円
10.事業の実施体制 ・日本人教育専門家(プロジェクトマネージャー・国内調整員・プロジェクトマネージャー補佐を含む)延べ33名
・現地業務補助者(ネパール人)2名
・さくら寮卒業生教師(ネパール人)延べ20名
・トレーニングティーチャー(ネパール人)延べ10名
II.応募団体の概要
1.団体名 日本ネパール女性教育協会(Japan-Nepal Female Education Association:JNFEA)
2.活動内容 ネパールの農山村では教育環境が劣悪で、基本的な施設設備及び教材教具が著しく不足している上に、指導方法が画一的で、暗記中心であり、情操教育や表現教育及び保健体育等の授業はほとんど行われていない。また、男尊女卑の意識が根強く、極西部・中西部では、チャウパディ(生理時の隔離)の慣習が残っており、これは未だに女性の人権を侵害している。当団体は、少女の就学率を高め中途退学者を無くすために、ロールモデルとなる自村出身の女性教師を育てることが最重要と考え、今までカニヤ・キャンパス・ポカラ(Kanya Canpus Pokhara:KCP)の協力を得て、2年間の教職課程を作り、ネパール極西部・中西部・西部開発地域の遠隔地に、年間10人、10年間で100人の女性教師を誕生させる「おなご先生100人を」のプロジェクト(さくら寮モデル)に取り組んできた。卒業生達は、児童生徒の家庭を訪問して保護者を説得し、就学する児童の増加に尽力しており、また、地域の人々を集め、チャウパディの理不尽さ、人としての尊厳を損なうことを語りかけ、チャウパディ慣習の廃止に向けて理解を深める活動を続けている。