草の根協力支援型

2018年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 ネパール連邦民主共和国
2.事業名 カトマンズと周辺地域におけるてんかん診断能力向上および地域連携強化事業
3.事業の背景と必要性 カトマンズ盆地のてんかん患者(推定約15万人)の約70%は適切な診療を受けていないといわれている。本来抑制できるはずのてんかん発作のために日常生活上の障害など多大な疾病負荷がかかっている。ネパールではてんかん専門医が不足しており、一般の医師がてんかん患者を診察するケースも多いが、てんかん疾患の知識を十分に持つ医師、脳波技師が多いとは言えない。一般市民もてんかんに関する知識を十分持ち合わせていないため、差別や迷信などで受診しない患者も多いとされている。
本事業は、てんかん専門医と脳波検査技師の更なる技術向上と、専門外の医師に対するてんかん疾患と治療プロセス等に係る研修機会提供、地域連携体制の強化を図るとともに、一般市民に対する啓発活動を行うことにより、適切な診断・治療を受けられるてんかん患者を増やすことを目的とするものである。
4.プロジェクト目標 プロジェクト活動を通じ、カトマンズと周辺地域におけるてんかん診療レベルが向上し地域連携が促進される
5.対象地域 カトマンズと周辺地域(ポカラ、チトワン)
6.本事業の対象となる人々 カトマンズ市および周辺地域においててんかん診療を行う医師・脳波検査技師・メディカルオフィサー・看護師(総計約50人)
カトマンズ市と周辺地域、ポカラ、チトワンのてんかん患者
7.事業活動 【アウトプット】
成果1. アンナプルナ神経研究所(ANI)、トリブバン大学病院(TUTH)の医師のてんかん診断能力・脳波判読技術および治療技術が向上する。
成果2. ANI及び TUTHの検査技師の脳波検査技術が向上する
成果3. 医療関係者のてんかん疾患と治療の流れの理解が向上する。
成果4. 患者・一般市民がてんかんの情報を得られ、疾患を正しく理解している。
成果5. 病院間の連携が強化される。
【主な活動】
・周辺地域での無料診療キャンプにおいて医療関係者へ技術指導をする。
・ANI及び TUTH医師、検査技師、メディカルオフィサー(コーディネーター)への国内研修を行う
・カトマンズにおいて対象地域の医療関係者を対象としたてんかん研修会を行う
8.実施期間 2020年1月~2022年2月(2年1ヵ月)
9.事業費概算額 10,399千円
10.事業の実施体制 日本側:広島大学病院てんかんセンター
ネパール側:ネパール脳神経財団(NFN)、アンナプルナ神経研究所(ANI)、トリブバン大学病院(TUTH)
II.提案団体の概要
1.団体名 広島大学病院てんかんセンター
2.活動内容 ・てんかん診療(3次診療施設)
・広島県のてんかん地域連携体制整備と医療従事者に対する助言・指導
・広島県における市民・医療従事者へのてんかん疾患普及啓発活動