草の根協力支援型

平成15年度 採択内定案件

I. 提案事業の概要
1.国名ペルー
2.事業名ワラル地域保健福祉プロジェクト
3.事業の背景と必要性ペルー共和国リマ県ワラル郡の中心都市であるワラル市の生活水準は近年低下しており、衛生、健康、福祉面において良好な状態とはいえない。また、国立病院を核とした地域診療所のサービスの質が低く、多くの地域住民は車で2時間のリマ市まで医療サービスを受けに行くことが多い。このような状況の中、十分な医療が受けられず寝たきりになっている日系人及びペルー人の独居高齢者が年々増加し、これを憂えたワラル日系人協会が独自にサクラ診療所を開設した。提案団体は、同診療所の建設の支援を行い、地域に根ざしたリハビリテーションプログラムに取り組んだ経緯から今回、同日系人協会から同診療所を中心に地域保健を強化する取り組みへの協力要請を受け、提案団体はJICAに草の根技術協力事業(支援型)の要請を行った。
4.事業の目的1-(1) ワラル郡の医療従事者、要介護者の家族または介護スタッフ、及び学校関係者を対象とした感染症予防、介護方法、救急医療等を内容とする人材育成を実施すること。
1-(2) ワラル市住民によるケアネットワークを整備し、人材育成の効果を高めること。
2 これらにより、ワラル市住民に対する地域保健および福祉サービスの向上を図ることを目的とする。
5.対象地域ペルー共和国リマ県ワラル郡(特にワラル市)
6.受益者層
  • 郡内診療機関の有資格者、医療従事者(約300名)
  • 介護を必要と得る高齢者、身障者等の家族、それらを支えるボランティア及び住民(約2000名)
  • 学校教育従事者、生徒、住民(約15,000名)

※ワラル市に住む全住民が対象。エスニックグループによる区別等は行わない。

7.活動及び期待される成果
  • サクラ診療所による3種類の研修コースの実施
    • 救急医療、母子養育、身体障害者の介護、感染症の予防と検疫等の分野の新知識、新治療方法等を内容とした研修を、ワラル郡に29ある国立地域診療所とその他の私立診療所で働いている看護婦・准看護婦等の医療従事者を対象に実施する。
    • ワラル市内の介護を必要とする高齢者、身体障害者の家族やボランティア、更には一般市民を対象に、介護の方法等を内容とした研修を実施する。
    • ワラル市内の学校従事者、生徒等を対象に、感染症の知識とその予防法や手当、救急医療の実際的方法等を内容とした研修を実施し、感染症の発生率を低下させる。また、ワラル市内の学校で感染症予防などの啓発活動も行う。
  • サクラ診療所のデイサービスの体制整備と実施
    • 同診療所のデイサービス等を実施する体制を整備する。もってワラル市内の介護を必要とする高齢者、身障者がデイサービス等を利用できるようにする。
8.実施期間2003年7月〜2005年3月(1年9ヶ月)
9.事業費第一年次契約金額:4,364千円(精算金額:4,364千円)
第二年次契約金額:5,613千円(精算金額:5,613千円)
10.事業の実施体制「ワラル日系人協会」を相手国側実施機関として、同会が既に運営しているインカ学園(小・中学校)及びサクラ診療所の施設を利用して、事業を実施する。ひまわりの会から派遣される日本人のプロジェクトマネージャーと調整員並びにひまわりの会所属のペルー人の現地マネージャーと調整員、また、ワラル日系人から派遣されるリーダーと調整連絡要員各1名が管理体系の中心となる。
II. 実施団体の概要
1.団体名ひまわりの会(任意団体)
2.活動内容ペルー共和国、スリランカ共和国、ミャンマー連邦等への支援活動。それぞれの国の住民の生活水準の向上に役立つ支援を行っている。具体的には、疾病の予防、治療、予後の体制整備支援や貧困からの脱却のための教育の拡充・職業訓練実施等の支援など。
3.対象国との関係、協力実績1992年以来、リマ市の郊外にあるモンテネグロ地域を主体として、10年間の活動を行っている。ワラル地域では、2000年から、ワラル日系人協会と共にワラル郡内の福祉医療等の面での体制整備の活動を行っている。