草の根協力支援型

平成16年度 採択内定案件

I. 提案事業の概要
1.国名フィリピン
2.事業名フィリピン・サマール島における生計向上プロジェクトと結びついたトイレ普及事業
3.事業の背景と必要性フィリピンの中でも「最も貧しい島」と言われる東ビサヤ地区のサマール島は、トイレの普及率も全国最低で、特に、都市のスラム地区や農村部にはほとんどトイレがない。このような劣悪な衛生環境から、水が汚染されて感染症や下痢等の病気が多く発生し、それがまた貧困の悪循環を起こしている。環境衛生の改善は、貧困克服のためにも重要である。
しかし、公衆トイレを設置しても、メンテナンスの体制が取れないため、汚れたり破損して放置されてしまうことが多い。また、貧しい人々は衛生の問題にまで関心を払う余裕もない。結局は、住民のトイレ使用の動機づけをたかめ、住民自らの手で施設を維持運営できるような体制を整備する必要がある。
4.事業の目的バイオガスプラントに接続した循環型の公衆トイレを整備し、同時に住民への衛生教育をすすめる。また、豚小屋を併設してバイオガスの発生量を増やし、燃料や液肥として利用するととともに、養豚の収益により、施設を維持管理する費用を賄えるようにする。環境衛生の改善を、生計向上プロジェクトの一環として実施し、住民らの手で、システムの自立した運営ができるよう目指す。
5.対象地域サマール州カルバヨグ市やサンタマルガリータ町
6.受益者層スラム地区や農村部の貧困層を中心とした地域住民
7.活動及び期待される成果
  • 公衆トイレを設置し、地域の環境衛生を改善する。また、衛生教育により、住民の衛生問題に関する意識をたかめる。
  • バイオガスを燃料として有効に利用するとともに、発生する液肥を付近の農地で有機肥料として活用する。
  • 豚小屋からの収益により、施設の管理運営にあたる女性グループの人件費だけではなく、近隣住民の生計向上にも寄与する。
8.実施期間2004年9月〜2006年11月(2年3ヶ月)
9.事業費第一年次契約金額:4,613千円(精算金額:3,930千円)
第二年次契約金額:4,863千円
10.事業の実施体制プロジェクトマネージャーを現地に配置し、施設整備を統括するとともに、現地NGOと協力して、施設の維持管理にあたる女性グループの組織化や、地域住民への衛生教育等を実施する。
II. 実施団体の概要
1.団体名特定非営利活動法人 京都サマール友好協会
2.活動内容フィリピン国サマール島において、1994年以来、現地のNGOと提携して就学前教育施設を運営してきた。また、「謝罪と友好の碑」の建設や、日本からのスタディツアー派遣、大学生による現地でのワークキャンプ(教育施設建設、職業訓練施設建設、水道管交換作業等)に協力するなどの活動を続けている。また、国内では、在日フィリピン人の生活相談などの支援活動や、タガログ語教室などを開催してきた。
3.対象国との関係、協力実績当協会代表が、サマール島カルバヨグ市役所で2年間、技術顧問として勤務したり、カルバヨグ市長が京都市を訪問するなど、この10年間の活動により、現地のNGOだけではなく、自治体当局との交流も深まっている。