草の根協力支援型

平成19年度 採択内定案件

I. 提案事業の概要
1.国名フィリピン
2.事業名ネグロス島のマングローブ林の再生による生活の質の向上
3.事業の背景と必要性対象地域である西ネグロス州(フィリピンで5番目に大きい島の西半分で、気候は熱帯性、島中央部に山地・丘陵が見られる)は、かつて土地利用の95%森林であったが、現在4%を残すのみである。海岸部では、かつてのマングローブ林13,000ha(1950年代)が、現在約500haしか残存していない。材木の利用、農地開墾、養殖池への転換などの要因により、マングローブ林伐採が行われてきた。感潮地帯に生育するマングローブ林は、水生動物の産卵場所、小魚や甲殻類の揺籃場所として重要であり、マングローブ林減少は近海漁業の不振のひとつの原因とされる。かつては、マングローブ林が日本の里山と同じように、必要な量の薪や食べ物を収穫する程度のエコバランスの取れた土地であった。近年、マングローブ林は、都市への薪・建築材の供給、日本向けのエビの養殖池の造成などにより、伐採が引き続き行われてきた。州政府の一機関であるProvincial Environment Management Office(以下PEMO)を組織化し、1993年以降、複数サイトでマングローブの再生に取り組んでいるが、再生の歩みは遅い。
4.事業の目的対象地域の住民組織が、マングローブ林の再生、保全、持続的利用を主体的に行うようになる。
5.対象地域フィリピン西ネグロス州南部(カワヤン、シパライ、ヒノバーン)
6.受益者層マングローブ林植樹サイト周辺住民 800世帯 5,000人
7.活動及び期待される成果
  1. マングローブ林再生のための詳細計画を、PEMO、SNCDMC(南ネグロス沿岸開発管理協議会)、地元行政、地元コミュニティと共同で策定する。
  2. 対象地域の住民が主体的に活動1の詳細計画のもと準備をする。
  3. 対象地域の住民が主体的に植樹を実施する。
  4. 植林後のマングローブの維持管理をする。
  5. 養殖カニの出荷先、出荷時期を住民組織が主体的に特定する。
  6. 環境教育プログラムの導入に向けた詳細計画を教育機関との連携のもと策定する。
  7. 教育機関への環境教育プログラムの導入計画を実現する。
8.実施期間2007年10月〜2010年9月(3年)
9.事業費概算額9,780千円(予定)
10.事業の実施体制【日本側】
プロジェクトマネージャー(日本人) 1名
国内調整員(日本人) 2名(組織運営、経営財務、技術指導を含む)
【フィリピン側】
リーダー 1名
育苗、植樹に参加する、あるいは関わる人材(コミュニティスタッフら)
II. 応募団体の概要
1.団体名イカオ・アコ(日本では任意団体、フィリピンでNGO登録 SEC NO. CN200312379)
2.活動内容
  1. マングローブ植樹プランの作成・植樹活動
  2. 1から派生する文化交流や教育交流などの関連事業
  3. マングローブ林と共生できるカニの養殖事業
  4. マングローブの植樹活動をメインテーマとした植樹祭
  5. フィリピン工業大学において奨学金制度の創設
  6. 日本国内においてツアー説明会・バザーの実施
3.対象国との関係、協力実績フィリピンにおいて、上記活動内容で実施。西ネグロス州、フィリピン工業大学が協力。