草の根協力支援型

平成20年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.国名フィリピン
2.事業名マニラ市貧困層における薬物依存症者に対する回復支援推進事業
3.事業の背景と必要性

フィリピンには約200万人の薬物乱用者がいると言われる。その多くは覚せい剤乱用者である。覚せい剤はフィリピンでは“shabu”と呼ばれているが、日本の覚せい剤の隠語である「シャブ」に由来するものである。覚せい剤は、1gあたり約1500ペソで、100ペソ程度の小さな包装単位でも入手が可能なため、貧困層においても使用が拡大する原因の一つとなっている。日本から持ち込まれた覚せい剤の問題に苦しむ薬物依存症者の回復支援をすることは、薬物乱用の歴史的背景からも妥当性の高いことである。

マニラでは回復プログラムにつながる薬物依存症者は富裕層のみであり、貧困層にまでいき渡っていない。日本での回復プログラムの核であるミーティングをマニラの貧困層で開くことにより、誰にでも回復のチャンスがあるということを広く認知してもらう。このミーティング(以下アパリミーティング)が地域で開催されることで貧困層の中でも薬物依存からの回復が可能となる。

4.事業の目的マニラの貧困層に薬物依存症者のためのアパリミーティングが開催される環境が整う。
5.対象地域フィリピン マニラ市
6.受益者層依存症者本人とその家族、その他のワークショップ参加者(リハビリ施設職員、精神病院職員等) 約200名
7.活動及び期待される成果
  1. 本事業を実施する上で必要な現地情報を収集し、中心となるコアメンバー5名を選出する。
  2. コアメンバーの本邦研修により、アパリミーティング開催に必要なノウハウやファシリテートスキルを学ぶ。
  3. 現地ワークショップ(模擬ミーティング)を開催し、地域で薬物依存症についての理解とアパリミーティングに対する理解を深める。
  4. ミーティングの際に使用するアパリミーティング・ハンドブックを作成する。
8.実施期間2009年5月〜2012年3月(2年11ヶ月)
9.事業費10,000千円(予定)
10.事業の実施体制
【日本側】
プロジェクトマネージャー1名、現地調整員3名、国内調整員4名、研修担当1名
【フィリピン側】
リーダー1名、ワークショップ開催補助員2名、評価研究2名、コアメンバー5名
II.実施団体の概要
1.団体名特定非営利活動法人アジア太平洋地域アディクション研究所
2.活動内容薬物依存症の回復支援、リハビリ施設の運営、家族相談、薬物依存症やその他依存症の調査・研究
3.対象国との関係、協力実績2004年12月、2005年3月、10月、2007年7月、2008年10月、11月の計6回、現地を視察し、情報収集、情報交換、交流を図っている。