草の根協力支援型

平成15年度 採択内定案件

I. 提案事業の概要
1.国名南アフリカ共和国
2.事業名クワズールナタール州ンドウェドウェ地域の学校におけるHIV/AIDSピア教育プロジェクト
3.事業の背景と必要性

クワズールナタール州(以下KZN)は、南ア全体のHIV感染者の36.3%にあたる1,813,217人の感染者を抱え、深刻なHIV/AIDSの蔓延にあえいでいる。
行政や教会、NGOもこの問題に取組んでいるが、セクシュアリティをタブー視する傾向の強いズールー社会では、その効果が十分発揮されていない。
HIV/AIDSについては、学校という公共の場で、授業の一環として、子供達から他の子ども達に正しい知識を広め、行動・態度について子ども達自身が考えるピア教育の手法が有効である。
TAAAは長年の協力関係にある教育支援NGO「English Language Educational Trust」からの支援要請を受けている。

4.事業の目的
  • 対象校にHIV/AIDSに関するピア教育体制を確立する。
  • 対象校の生徒達がピア教育を通じてHIV/AIDS の知識を向上し、感染の予防・拡大を防ぐ意志決定・行動ができるようになる。
5.対象地域クワズールナタール州ンドウェドウェ地域
6.受益者層一次対象者:対象校15校のピア教師役を担う生徒45名(各校3名)と教師45名(各校3名)と教師45名(各校3名)
二次対象者:対象校の5〜9年生の生徒7500名
7.活動及び期待される成果<成果>
  • 学校におけるHIV/AIDSのピア教育体制の確立
  • 生徒のHIV/AIDSに関する知識の向上と感染予防行動の拡大
<指標>
  • 研修に参加した生徒のうち70%が、学校や地域でHIV/AIDS教育活動・予防指導を実施する。
  • 対象校の60%で、ピア教師によるHIV/AIDS教育活動が学校カリキュラムの「Life Skill Programme」の中に組み込まれる。
  • 対象校の50%で、ピア教師を中心とした生徒主導の健康に関するユースクラブが設立される。なお、教師研修に参加した教員が、当クラブでサポートを行う。
  • 上記クラブ活動の一環として、教師とピア教育が連携し、次代のピア教師を育成する。
  • 生徒のHIV/AIDSに関する知識が10%向上する。
<活動内容>
  • 教材開発
  • 学校巡回指導員の研修(3回程度)
  • 校長研修(初年度1回)
  • 教師研修(年1回・2年)
  • ピア教師研修(年2回・2年)
  • 学校巡回指導(年3回・2年)
8.実施期間2003年11月〜2006年3月(2年5ヶ月)
9.事業費第一年次契約金額:2,153千円(精算金額:2,153千円)
第二年次契約金額:4,408千円(精算金額:4,408千円)
第三年次契約金額:3,589千円
10.事業の実施体制TAAA:現地事業総括、事業進捗・経費支出状況の監督、事業評価、国内広報活動
ELET:教材開発、研修、学校巡回指導、経理
II. 実施団体の概要
1.団体名アジア・アフリカと共に歩む会(TAAA)
2.活動内容
  • 英語本の収集・送付
  • 移動図書車の整備・輸出・黒人居住区での運行支援
  • 現地での図書活動の資金援助
  • 講演会、報告会などの開催と会報の発行を通じた情報発信
3.対象国との関係、協力実績1992年の会発足以来229087冊の英語本と13台の移動図書館車を現地教育省と教育支援NGOに送り、黒人居住区での教育支援活動を実施。13台の移動図書館車のうち5台はハウテン州教育省、2台が西ケープ州NGOにより運行されている。