草の根協力支援型

平成17年度 採択内定案件

I. 提案事業の概要
1. 国名スリランカ
2. 事業名スリランカ国における生活習慣病対策:特に学校保健を活用した健康増進運動の推進に資するメディア戦略
3. 事業の背景と必要性スリランカは疾病治療サービスなどの実施体制がかなり整備され、途上国特有の保健医療に関する課題を多くクリアーしつつある国といえる。しかしながら、国民の平均寿命が73歳となり、人口に占める.高齢者比率の上昇などもあり、生活習慣病への高額な医療費の支出による国家財政への圧迫、結果として、感染症、母子保健などへの医療費の政府支出へのしわ寄せという問題が明らかになっている。
学校保健サービスは健康増進運動の導入点として、有効性と効率性の高いチャンネルとされているが、特に当該国のように、高い就学率と識字率を達成している国では、学校保健の充実により、地域の健康増進運動が促進され、人々の健康に関する意識改革につながる成果を期待することができる。
4. 事業の目的南部州のモデル対象校4校で、児童生徒、教職員、父兄などの生活習慣病に対する知識と問題意識が向上する。
5. 対象地域スリランカ国 南部州の4つのモデル校
6. 受益者層モデル校の児童生徒と教職員、児童の父兄
7. 活動及び期待される成果
  1. プロジェクト校のある地域における、学校保健教育を推進するための課題・問題点などが明らかになり、関係者間で共有される。それを踏まえて生活習慣病対策に資する組織的な保健教育活動が継続して実施される体制が確立される。
  2. 南部州の対象校4校で児童生徒と教職員、および地域の生活習慣病などに関する基礎的なデータが整理される。
  3. 学校教育および啓蒙用の保健教材(ニュースレター、授業用の副教材、メディア教材、ポスター)が作成される。
  4. 保健教育のセミナーなどに参加した学校教師が、授業などメディアを使って生活習慣病についての啓蒙活動を実践できるようになる。
8. 実施期間2006年7月〜2009年6月(3年)
9. 事業費総額1,000万円(予定)
10. 事業の実施体制
  • 札幌がんセミナーの理事長および他のメンバーが、現地での技術指導・モニタリングを行う。
  • 現地NGOのアドバイザーを中心に、スリランカ人スタッフがプロジェクト校でワークショップなどを実施する。
  • 札幌がんセミナーの現地事務所にいるスタッフが、プロジェクトのモニタリング、および経理処理等を担当する。
II. 実施団体の概要
1. 団体名札幌がんセミナー
2. 活動内容
  1. がんのシンポジウム開催
    • 1981年から毎年、札幌でがんの国際シンポジウムを開催(夏の国際会議)。
    • 1987年から、札幌で全国がんシンポジウム開催(冬季がんセミナー)。
    • 2001、2004年にスリランカでがんに関するセミナーを開催。
  2. がん研究者の国際的ネットワークを展開
  3. 日本がん予防学会の事務局
3. 対象国との関係、協力実績
  • 1998年から2003年、JICAペラデニア大学歯学教育プロジェクト口腔がん病理学部門への協力。 
  • 2001年、口腔がん予防、食道がん治療に関するセミナーをコロンボ市にて開催。
  • 2003年より、スリランカ政府保健省 事務次官室 生活習慣病対策がん対策特別顧問として適宜提言などを行う。
  • 2004年、スリランカ国がん国家対策計画(保健省)と共催にて政策提言のためのがん対策セミナーを開催
  • 同国のロータリー関係者との協力と交流。