草の根協力支援型

平成16年度 採択内定案件

I. 提案事業の概要
1.国名ベトナム
2.事業名ベトナム国ホーチミン市カンザー天然マングローブ林保存・環境人材育成プロジェクト
3.事業の背景と必要性ホーチミン市カンザー県のマングローブ林はベトナム戦争時に大量の枯葉剤の散布により破壊された。戦後、ホーチミン市は植樹活動を実施し、2000年当初には、ユネスコにより生物多様性保存地域に指定されるまでに回復している。しかしながら、戦後、成長の早さと経済効果の高さで選定し植えた樹木はこの地に適応性がなく、本来の自然林に程遠い状態となっており、この地に生育していた在来種のマングローブに植え替える必要性がある。このため、ホーチミン市農村農業発展局は環境保護と生物多様性保存促進のため「カンザー天然マングローブ林保存区(2002〜2011)プロジェクト」の10年計画を策定し、2001年12月ホーチミン市人民委員会に承認された。マングローブ林の復旧と長期的な保全を図るためには、日越青少年協働による植樹、森林成長過程のモニタリング、土壌変化の調査等を通じ、環境問題、自然保護に関する理解を深め、環境に関する人材育成を行う必要がある。
4.事業の目的ベトナム国ホーチミン市カンザー県において、日越青少年の協働作業等によるマングローブの植林や森林育成モニタリングの実習を通じ、環境教育を行う。
5.対象地域ベトナム国ホーチミン市カンザー天然マングローブ林保存区24小区
6.受益者層カンザー県住民及び協働作業を行う青少年
7.活動及び期待される成果
  • 日越青少年の協働などによる植樹を通じ、計45haの再植樹地域(「日越青少年交流の森」)が広がる(苗の育成、植林地の整備、植林、植樹後のマングローブ林の手入れ)。
  • ベトナム青少年に森林育成過程の学術的研究手法を伝える(成長過程の長期モニタリングのためのモニタリングプロット設置、初期成長過程の観測調査)。
  • 地球規模の環境問題について認識し、環境に対し共有意識が芽生える。
  • 日越青少年が協働作業することにより、両国の友好と相互理解を深める。
8.実施期間2004年8月〜2007年7月(3年間)
9.事業費第一年次契約金額:2,110千円(精算金額:2,110千円)
10.事業の実施体制
  • 現地実施体制:
    プロジェクトマネージャー(日本人)1名、プロジェクトマネージャーサポート(ベトナム人)1名、技術顧問(日本人)1名、スタディーツアー参加者50名/年(自費参加)。リーダー1名、サブリーダー1名、技術・安全指導員 4名、植樹指導員補助 10名、伐採、整地、樹後の養生要員 30名、植樹のための雇用住民 50名/年
  • 国内支援体制:
    国内調整員(日本人)1名
II. 実施団体の概要
1.団体名南遊の会
2.活動内容ホーチミン市「カンザー天然マングローブ林保存・環境人材育成プロジェクト」を通して日本・ベトナムの青少年の交流と相互理解を促進する。
3.対象国との関係、協力実績南遊の会は、ホーチミン市農業・農村発展局からの要請に基づき、2002年6月にホーチミン市カンザー県人民委員会と日越両国の青少年協働による約50haの植林覚書調印を行い、これまでスタディツアーを通じた植林活動を行っている。