草の根協力支援型

平成23年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.国名 ベトナム
2.事業名 ベトナム国ハノイ市農村部における環境保全米の生産・管理能力強化計画
3.事業の背景と必要性 ベトナムでは、農薬・化学肥料の使用量や管理方法に関する生産者の意識の欠如や認識不足を背景に、残農薬による食中毒事件などを代表する食の安全問題、環境汚染、土壌劣化などが確認されている。また、安全作物が差別化されないことから安全な農作物を生産する生産者のインセンティブが十分に確保されていない。農民が環境保全型農業や適正な生産工程管理を実践しつつも、生計や意識・自信の向上につながる安全・安心な農業活動を促進する取り組みが今後の持続的な農業・農村開発のために必要となっている。
4.プロジェクト目標 低投入SRI農法による高付加価値環境保全米の生産および管理能力が向上される。
5.対象地域 ハノイ市ミードゥック郡ダイニア村及びチュオンミー郡ドンフー村
6.受益者層 ダイニア村及びドンフー村の農業組合及びモデル農家(30世帯/村x4期)
7.期待される成果及び活動 〈アウトプット〉
1低投入SRI技術が適切に習得される。
2.農作物の安全・信頼確保、環境保全等のための農業生産工程管理・トレーサビリティ確保体制が構築される。 〈活動〉
<成果1に対する活動>
1.1 ハノイ農業大学に対するSRI技術に関するノウハウ指導、低投入SRI及び有機SRI農法に対する技術移転計画策定。
1.2 低投入SRI農法及び有機SRI農法による稲作実施モデル農家および工程管理対象農家・農地の選定
1.3 低投入SRI及び有機SRIに対するトレーニングのために教材を作成し、ファーマー・フィールド・スクール(FFS)を実施。
1.4 低投入SRI農法及び有機SRI農法の教訓抽出、次シーズンへのフィードバック
1.5 FFSの評価結果について、農業組合及び組合員とともに確認する。
1.6 事業進捗及び農業環境に対するモニタリング活動 <成果2に対する活動>
2.1 作業グループとともにニーズ・市場・販路調査、マーケティング・営業活動を実施し、商品価値及び販売方法を検討
2.2 販売先と必要な認証方法、トレーサビリティ、パッケージ、保管場所、販売方法等について議論し、生産量、規模、工程管理方法を農業組合・ハノイ農業大学とともに決定する。
2.3 工程管理フォーム(認証用・インターネットPR用)を作成・更新する。
2.4 農業工程管理の手法・作業日報作成、計画作りについて、農業組合普及員・参加農家に対して事前トレーニングを行う。
2.5 工程管理作業グループ(農業組合普及員及び農家による具体的実施)による適切な稲作工程の作業日報の作成
2.6 認証のための書類作成等を行う。
2.7 工程管理・マーケティング活動の教訓抽出、フィードバック
2.8 インターネット上にて、稲作工程について公開し、商品をPRする。
8.実施期間 2012年5月〜2015年2月(2年9ヵ月)
9.事業費 16,073千円
10.事業の実施体制 本プロジェクトの相手国実施機関であるハノイ農業大学と技術・政策・体制面および現地普及活動・モニタリング活動面で協力・連携しつつ事業を実施する体制とする。また、農業組合との協力体制も構築する。
II.応募団体の概要
1.団体名 東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学専攻農業環境学研究室
2.活動内容 農業環境学、特にSRI農法に関連する分野の研究に取り組み、持続可能な農業・農村開発に向けた調査研究・国際協力に取り組んでいる。