草の根協力支援型

2015年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 ベトナム社会主義共和国
2.事業名 高齢化対策としての介護予防事業の支援
3.事業の背景と必要性 ベトナムでは急速に高齢化が進んでおり、2015年に高齢化社会(65歳人口が人口の7%以上を占める社会)に突入し、20年後には高齢社会(65歳人口が人口の14%以上を占める社会)となることが予測されている。それに伴い、社会保障や高齢者医療の充実が求められるが、高齢化対策に割ける予算は限られており、高齢者介護予防活動の必要性が高まっている。厚生労働省が2014年に「地域の実情に応じた効果的・効率的な介護予防の取組事例」として取り上げた津山体操(転ばない体操)は、身体機能の維持、転倒防止に効果があるとされており、住民主体で取り組まれている。ベトナム保健省人口家族計画総局(以下、人口総局)は、「転ばない体操」を含む高齢者介護予防活動を住民主体で行う重要性を理解し、日本に対して技術協力を要請した。
ハノイ市郊外にあるナムトゥリエン区スアンフン町はまだ農村と呼べる地域で人口は年々増加しており、ハノイ市都市部と同等の医療や行政サービスが行き届いていない。また、農家がほとんどで、年金はなく子供からの仕送りに生計を頼るなど医療費に割ける資金は多くなく、健康状態の維持が不可欠である。そこで、スアンフン町で「転ばない体操」を含む高齢者介護予防に係る人材育成と活動支援等を行う本案件を実施することとなった。
4.プロジェクト目標 対象地域において、日本の経験を活用した「転ばない体操」を含む介護予防プログラムの持続的運営を通して、高齢者介護予防に関わるベトナム政府人材の能力が強化される。
5.対象地域 ハノイ市 ナムトゥリエン区 スアンフン町
6.受益者層(ターゲットグループ) 1)人口家族計画総局、ベトナム保健省、人口家族計画ハノイ支局、ナムトゥリエン区人口家族計画センター
2)転ばない体操を含む介護予防プログラムを推進するリーダー及びトレーナー
3)スアンフン町の高齢者
7.事業活動と期待される変化

アウトプット(Output)
1)保健省の政策決定に携わる人材が、日本の高齢化対策の政策、アプローチや経験について習得する。
2)関連資料が作成される。
3)転ばない体操を含む介護予防プログラムを推進するリーダーが育成される。
4)転ばない体操を含む介護予防プログラムを高齢者に指導できるトレーナーが育成される。
5)育成されたトレーナーが対象地域において高齢者を集め転ばない体操を含む介護予防プログラムを指導するようになる。
6)転ばない体操を含む介護予防プログラムをモニタリング、評価し、介護予防の重要性と成果が広く理解される。

<活動>
1)−1 政策策定に関わる人材の研修が日本で実施される。
1)−2 ハノイで介護予防セミナーが開催される。
2)−1 介護予防の重要性を説明したパンフレットが作成される。
2)−2 介護予防(転ばない体操)マニュアルが作成される。
2)−3 転ばない体操のやり方を示すDVDが作成される。
2)−4 トレーナー養成研修のテキストが作成される。
3)−1 適したリーダーが選定される。
3)−2 リーダーの研修が日本で実施される。
4)−1 適したトレーナーが選定される。
4)−2 ハノイでトレーナー養成研修が行われる。
5)−1 調査により対象地域の現状が理解される。
5)−2 対象地域で人口家族計画総局とハノイ支局が転ばない体操を含む介護予防プログラムの実施計画を作成する。
5)−3 介護予防プログラムで用いる機材が準備される。
5)−4 対象地域で介護予防プログラムについて高齢者に周知される。
5)−5 対象地域で介護予防プログラムが実践される。
6)−1 介護予防プログラムの活動が記録され、プロジェクトマネージャーとやすらぎ福祉会に提出される。
6)−2 介護予防プログラムの成果がビデオで記録される。
6)−3 介護予防プログラムがモニタリング、評価される。
6)−4 ハノイで中間及び終了時セミナーが開催される。

8.実施期間 2017年11月〜2020年10月(3年)
9.事業費概算額 9,998千円
10.事業の実施体制 (社福)やすらぎ福祉会がプロジェクト全体を統括し、津山市、日本原荘などの社会福祉関連の団体から講師、専門家派遣などについて協力を得て実施する。
II.応募団体の概要
1.団体名 社会福祉法人やすらぎ福祉会
2.活動内容 高齢者福祉事業、地域活動支援センターII型、居宅介護支援事業