草の根協力支援型

2017年度第1回 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 ベトナム社会主義共和国
2.事業名 心理リハビリテーションを通した発達障害児等支援指導者育成事業
3.事業の背景と必要性 ダナン市はベトナムの中でも障害児・者の割合が高く、ベトナム政府も障害者への支援を重要な課題と位置づけているようだが、ダナンなどの特別支援教育施設においては、スタッフが在籍する軽度の肢体不自由児及び自閉症児への指導について、適切な指導方法を有していないため、当事者の子どもはもちろんのこと、スタッフや保護者もその指導、養育の対応に苦慮しているのが現状である。この状況に対して、我が国で開発され国内はもとより海外においても心理・障害児教育・福祉等の分野で活用されている動作法=心理リハビリテーションが有効であると考えられ、それに対するダナン市で特別支援教育を実践するスタッフらのニーズも高まっている。
4.プロジェクト目標 ダナン師範大学及び指導員(注1)が、心理リハビリテーションの体制を整え、対象地域で障害児・者および保護者に対して心理リハビリテーションを継続的に実施する。
(注1)指導員:ダナン大学—師範大学の教員や対象地域の特別支援教育施設のスタッフのうち、心理リハビリテーション活動の中心メンバーとして選定され、養成される者
5.対象地域 ダナン市
6.本事業の対象となる人々(ターゲットグループ) 直接受益者:ベトナム動作法研究会に所属する特別支援教育施設の指導員30名(師範大学の教員・ダナン市障害児者施設の指導員・動作法研究会メンバー)
間接受益者:特別支援教育施設に所属する障害児およびその保護者160名
7.事業活動

<成果>
1.特別支援学校の教員(注2)や保護者がテキストを活用して心理リハビリテーションの知識を習得することができる。
2.指導者が、心理リハビリテーションの実践および指導、保護者への指導、障害児・者への生活指導をすることができる。
3.ダナン師範大学及び指導員が対象地域の障害児・者及び保護者、教員に心理リハビリテーションの啓発活動を実施できる。
4.ダナン師範大学及び指導員が中心となり、対象地域の障害児及び保護者、教員を対象として、心理リハビリテーションのワークショップを定期的に実施できる。
<活動>
1-1.心理リハビリテーションに関するテキストをベトナム語で作成する。
1-2.テキストを使用して指導員に研修を実施する。
1-3.テキストを使用して障害児・者と保護者に心理リハビリテーションの説明会を実施する。
2-1.愛知学院大学が、特別支援学校の指導員に対して、テキストだけでは伝わらない部分も含めた心理リハビリテーションに関する研修をダナン市で実施する(6回)。
2-2.愛知学院大学とダナン師範大学とが協議して、ダナン市動作法研究会から心理リハビリテーションの指導者の候補者8名を選定する。
2-3.心理リハビリテーションの指導者の候補者を愛知学院大学へ受け入れ、心理リハビリテーションの研修を実施する(2回)。
3-1.愛知学院大学が、ダナン師範大学及び指導員に対して、心理リハビリテーションを地域で展開する方法についての研修を実施する。
3-2.ダナン師範大学及び指導員が、障害児・者と保護者、教員に対して心理リハビリテーションの説明会および実際を展開する。
4-1.愛知学院大学が、ダナン師範大学及び指導員に対して、心理リハビリテーションの研修方法についての研修を実施する。
4-2.ダナン師範大学及び指導員が、対象地域の教員に対して心理リハビリテーションのワークショップを企画し、実施する。
4-3.対象地域の教員が、4-2.のワークショップにおいて、障害児に心理リハビリテーションを実践する。
(注2)教員:対象地域の特別支援施設のスタッフ

8.実施期間 2018年8月〜2020年7月(2年0ヵ月)
9.事業費概算額 10,744千円
10.事業の実施体制 愛知学院大学とカウンターパートであるダナン師範大学で連携して事業を展開する。ダナン師範大学は、育成される人材の所属する施設であるグエンデンチュウ特別支援学校、ウックモーセンター、カダックのとりまとめも行う。また、実践者育成の過程をダナン師範大学へ伝えることで、人材育成モデルの普及をはかる。
II.提案団体の概要
1.団体名 学校法人愛知学院(愛知学院大学)
2.活動内容 愛知学院大学は、建学の精神である「行学一体」「報恩感謝」を基盤として、自分の可能性に挑戦し、協働の場で主体的に活躍できる人材の育成を目的としている高等教育機関である。