地域活性化特別枠

草の根技術協力(地域活性化特別枠)事業概要

I.提案事業の概要
1.国名 カンボジア王国
2.事業名 カンボジア・バッタンバン州の公立幼稚園における幼児教育・保育の質の改善事業
3.事業の背景と必要性 乳幼児のケアと教育の拡充はEFA6目標やSDGsの教育分野における目標の一つに挙げられているが、カンボジアはこの目標に関して大きな課題を抱えた国である。適切な幼児教育の不足は既に同国の公式年齢での小学校入学や内部効率、学習達成度に影響しており、小学校入学の適齢より上の年齢(オーバーエージ)で入学する子どもの割合が26.5%、1年生の留年率が10.0%、退学率が6.3%に上る。
幼児教育の質の低さも課題である。小学校の教員が、十分な研修を受けないままに幼稚部教員として勤務している例が非常に多く、幼児教育の教員養成校を卒業した教員たちも十分な研修機会を得られていない。現場では、幼児教育に不可欠なおはなし・教材制作・教室の装飾などが十分に行われておらず、絵本や教材も不足している。5歳児向けのカリキュラムは、おはなし、歌、ゲームなどが含まれる全10科目からなるが、これらの分野の現職教員研修は十分に行われているとは言えない。日本ではすでに主流となっている「遊び」や「環境の構成」を通した教育・保育も浸透していない。
教育省は教育戦略計画(2014-2018)において幼児教育を7つの重点分野の一つと位置づけ、アクセスの拡大と共に質の改善も重視しており、現職教員研修のニーズは高い。また教育省幼児教育局及び州教育局は、研修会や教材制作等の面からの教育の質の改善に取り組むことを歓迎しており、本事業への協力を表明している。
4.プロジェクト目標 対象の幼稚園において、効果的な教授法(おはなし、教材制作、あそび、場づくり)と魅力的な教室環境により、幼児教育活動の質が改善される。
5.対象地域 カンボジア王国バッタンバン州内の4郡(トモー・コール郡、バナン郡、バベル郡、カムリエン郡)
6.受益者層
(人数規模)
対象地域の36の公立幼稚園(小学校併設)の幼児1,640人、教員58人、校長/園長36人、学校支援委員会、及び教育省幼児教育局、バッタンバン州教育局、郡教育局、対象4郡の地域住民356,634人
7.活動及び期待されるアウトプット <アウトプット>
1.州/郡教育局のトレーナー及び教育省幼児教育局の職員が、幼児教育における教授法についての実践的な知識と技能を習得し、州/郡教育局のトレーナーが本事業で開発された研修を実施する能力を身に着ける。
2.対象校の幼稚部教員の幼児に対する教授法の能力(おはなし、教材制作、あそび、場づくり)が向上する。
3.対象校の教室環境が、幼児にとって親しみやすく、より魅力的なものに改善される。
4.校長/園長、教員及び学校支援委員会が幼児教育の重要性について理解し、幼稚園のための資金調達や労力提供などに協力するようになる。
<活動>
1.現職教員研修プログラム作成、州/郡教育局及び教育省職員の能力強化、トレーナー研修
2.現職教員研修(おはなし、あそび、教材制作、場づくり)、モニタリング
3.教室の修繕・改装、幼児教育用の絵本・教材の配布、モニタリング
4.地域住民、教員等への幼児教育への意識向上のための研修、イベント
5.日本の幼児教育・保育専門家による技術指導、カンボジア行政官の訪日研修
8.実施期間 2016年1月〜2018年12月
9. 事業費概算額 59,787,000円
10.事業の実施体制 日本側:静岡県、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会、社会福祉法人天竜厚生会
カンボジア側:教育省、バッタンバン州教育局、郡教育局
II.応募団体の概要
1. 団体名(提案自治体) 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(静岡県)
2. 対象国との関係、協力実績 1991年よりカンボジアにて、学校建設、学校・コミュニティ図書館支援、スラムの教育支援、伝統文化支援、絵本出版等の教育・文化支援活動を実施。