地域活性化特別枠

草の根技術協力(地域活性化特別枠)事業概要

I.提案事業の概要
1.国名 カンボジア国
2.事業名 カンダルスタン郡の衛生教育改善のための学校保健室体制の構築プロジェクト
3.事業の背景と必要性 カンボジアの貧困率は20%(偏差値44.8)、2012年の同国の感染性疾患等は全死亡率の48.3%で172カ国中54位(偏差値56.1)である。外務省在外医務官によればカンボジアでかかりやすい病気は、急性胃腸炎、デング熱、寄生虫、マラリア、HIV、腸チフス、AB肝炎等である。いずれも感染予防知識により感染の発生蔓延を阻止できる。また、トイレの不足、ヒ素による水の汚染などにより修学環境が整備されていない。そこでこれらの影響をうける児童の心身の保健衛生を重視し、衛生教育と学校保健の普及に注力する必要がある。
4.プロジェクト目標 学校保健モデルを通じて学校保健指導者が育成され、カンダルスタン郡小学校全校で衛生教育向上活動する実施体制が構築しカンダール州内に学校保健衛生モデル(保健室)が周知される。
5.対象地域 カンボジア国カンダール州カンダルスタン郡
6.受益者層
(人数規模)
カンダール州人口1,265,805人、小学校数372校:カンダルスタン郡人口76,549人、小学校数32校、児童数12,760名、教員290名(2016年)
7.活動及び期待されるアウトプット 【アウトプット】
1.カンダルスタン郡で学校保健指導者が育成され、衛生向上の啓発や衛生教育の実践モデルができる。
2.育成した学校保健指導者が地域や学校で活動するための実施体制が整備される
3.カンダルスタン郡の学校保健モデルがカンダール州内に周知される。
【活動】
1-1 カンボジア国教育省および教育事務所と相談して現場の学校保健指導者を選定する。
1-2 学校保健指導者とカンダルスタン郡小学校を訪問し、カンボジアおよびカンダルスタン郡内の児童における感染症発生状況と予防実態を把握する。
1-3 カンダルスタン郡ブロックリーダー校5校にレベル別の保健室を整備する。
1-4 ブロックリーダー校にて現場保健指導者とともに学校を訪問し、学校保健教育を現場の教員及び児童にセミナーを実施する。
1-5 現場指導者が本邦研修に参加し、日本の学校保健教育を学ぶ。第1陣本邦研修(教育管理および保健教育)及び第2陣本邦研修(保健教育)を実施する。
1-6 本邦研修後に、学校保健指導者の担当学校におけるセミナーを実施する。
1-7 本邦研修を参考に、カンボジア型学校保健教育についての教材を作成する。
2-1 カンボジア教育省学校保健課及びカンダール州教育局への情報提供を実施する。
2-2 プロジェクト地域であるカンダルスタン郡32小学校のカンダール州が設定している5ブロックにおいて育成された20名の学校保健指導者の担当地域と対象を明確にする。
2-3 カンダルスタン郡教育事務所関係者との定期的な報告会の実施及び教育省関係者が保険教育セミナーに参加する。
2-4 カンダルスタン郡に設置した小学校保健室および保健管理箇所には、保健担当員を選定する
2-5 トイレ、水洗い場、貯水タンクの状況、及び管理、設備、機能を査定し、香川大学方式投入モデルの枠組みを検討する。
2-6 香川大学モデルのトイレ、水洗い場、貯水タンクを1校に整備する。
2-7 衛生教育普及の阻害要因であるトイレ修理を実施する。
2-8 衛生改善の啓発や衛生改善教育のための手法・ツール(学校保健だより、学校保健テキスト、DVD等。学校保健指導者のマニュアル)を作成する。
2-9 教員向け教育方法の研修、保護者向け啓発活動を行い、保健意識の定着を図り、児童向学校保健室、保健教育、保健体制を提案する。
2-10 日本型学校保健モデルをカンボジア型に改変・機能させ、地域に認知させる。
2-11 日本型人材開発研修、カンボジア型教育方法を現場保健指導者への指導と共に現場の知見を取り入れて開発実施し、定期的な評価会を実施する。
3-1 カンダール州全372小学校にモデル校をニュースレター(各種保健情報掲載)などで学校保健モデルやその保健内容を広報する。
3-2 カンダルスタン郡の全校及びカンダール州の一部小学校への訪問指導により児童への指導・啓蒙が実施される。
3-3 開発した保健教育者育成、保健教育の教授方略、教材開発などを含むモデル事業の評価および継続性と波及効果についてカンボジア国教育省政策担当者と意見交換を実施する。
3-4 カンダルスタン郡における衛生設備、衛生指導に外部機関から投入される情報を収集し、適切に調整を行う。
8.実施期間 2017年2月28日〜2020年2月27日
9. 事業費概算額 60,974千円
10.事業の実施体制 主要事業体1)香川大学、2)NGO UDON HOUSE Project、3)香川県
II.応募団体の概要
1. 団体名(提案自治体) 国立大学法人 香川大学(香川県)
2. 対象国との関係、協力実績 カンボジアの留学生受け入れ2015年度1名。合計21名。
香川大学医学部協力研究員でカンボジア専門家経験のある国際協力機構理事長賞受賞者が現在カンボジアで子供の健康保健向上のためのNGO UDON HOUSE運営。