地域活性化特別枠

草の根技術協力(地域活性化特別枠)事業概要

I.提案事業の概要
1.国名 ラオス
2.事業名 チャンパサック県職業訓練校と福井県若狭町による相互の地域発展を目指した木材加工・建築産業の人材育成プロジェクト
3.事業の背景と必要性 豊富な森林資源を持つラオスでは、木材は自給かつ輸出可能な資源である。しかしラオスの森林率は90年代以降、農地転用や伐採により国土の41%まで減少した。ラオス政府は2005年、「森林戦略2020」を制定し、原木輸出を禁止し、木材加工業の能力向上を掲げ、国レベルで付加価値の高い木材加工品の生産・輸出を奨励している。
一方、ラオスの木材加工・建築産業では、市場が求める木材加工技術を持つ人材に乏しい。職業訓練校では、教員の技術レベルが低く、適切な技術指導体制が確立されていない。生徒が卒業しても雇用に結びついていないため、職業訓練校で市場のニーズに合致した人材育成が求められている。また木材加工・建築産業の労働者は、低賃金の雇用で社会的地位も低い。南部4県の山岳部は貧困地域であり、同地域出身の若者が木材加工・建築現場の日雇い労働者として雇われている。
福井県若狭町の(株)西野工務店は、2012年からJICA中小企業支援事業等により、ラオスの木材加工・建築産業育成の技術協力(プレカット工法等)の可能性について実証事業を行った。チャンパサック県および同県の職業訓練校が、西野工務店の持つ技術の有効性を確認し、実証事業後は、西野工務店独自の技術協力を行ってきた。
今般、チャンパサック県及び同県職業訓練校から西野工務店に対し、職業訓練校の教員等の能力向上と技術指導体制の強化のため、更なる技術協力の要請があった。本草の根事業では、同職業訓練校の能力向上を通じ、山岳民族の木材加工・建築産業における就業・起業の機会を創出し、貧困地域の生計向上に貢献する。
また本事業は、ラオスと若狭町の相互の課題解決と地域発展に貢献する。事業の実施は、西野工務店に加え、若狭町内の建築関係業者が複数参加し、若狭町の建築産業の活性化を図る。また若狭町でラオス人の木材加工・建築技術者研修を実施する際に、古民家の空き家にてリノベーション実習を行う。リノベーションされた空き家は、地域のNPO法人が小規模多機能ホームとして活用される。その施設には地域住民の交流場所としてサロンスペースを設置し、地域住民のつながりの場となる。
4.プロジェクト目標 チャンパサック県職業訓練校(SDC)の技術指導における能力向上を通じて、木材加工・建築産業に必要な人材が育成される
5.対象地域 チャンパサック県
6.受益者層
(人数規模)
【直接受益者層】SDCの教員及び技術指導員 9人・生徒24人
【間接受益者層】南部4県の木材加工・建築産業関連業者及びその従事者 約4200人
7.活動及び期待されるアウトプット 【アウトプット】
1. 職業訓練校の建築科・大工科の教員及び実技指導者の指導技能が向上する。
2. 同校同科において適切な技術指導体制が強化される。
3. 同校同科の生徒が、就業・起業に必要な技能を習得する。
4. 同校の教員及び実技指導者が若狭町の地域活性化(空き家活用事業等)を通じ、ラオスの建築物のリフォーム・リノベーションに応用できる知識・技能を習得する。
【活動】日本及びラオスでの研修、教材・カリキュラム作成、就業・起業支援等
8.実施期間 西暦2016年12月〜2019年12月
9. 事業費概算額 60,000千円
10.事業の実施体制 【日本側】(株)西野工務店、若狭町建築関係業者、(一社)Think Locally Act Globally、NPO法人多目的サロン夢、(財)Worlds Link、
【ラオス側】チャンパサック県職業訓練校、チャンパサック県
II.応募団体の概要
1.団体名
(提案自治体)
若狭町(福井県)
2.対象国との関係、協力実績 ・外務省委託費事業途上国政府への普及事業「プレカット工法を用いた木造住宅建築技術の普及」(2012.12〜2013.5)
・JICA中小企業海外展開支援事業「プレカット工法を用いた木造住宅建材及び木造住宅建築の普及・実証事業」(2013.8〜2015.3)
・西野工務店独自のチャンパサック職業訓練校への技術協力事業(2015.1〜)