地域活性化特別枠

草の根技術協力(地域活性化特別枠)事業概要

I.提案事業の概要
1.国名 マダガスカル共和国
2.事業名 動物園を拠点とする生物多様性保全のためのESDプロジェクト
3.事業の背景と必要性 独自の進化を遂げたマダガスカルの生物相は世界的な生物多様性の宝庫であり、エコツーリズムによる外貨収入・雇用創出が同国の経済に大きく貢献している。その一方で、近年の急速な人口増加に伴い、野生生物生息地の消失分断、林産物の過剰摂取が進み、地域住民・国際社会によるマ国資源のワイズユースが大きな課題となっている。
チンバザザ動植物公園(PBZT)は、高等教育省が所轄するマ国唯一の国立動物園で、同国最大級の社会教育施設として、生物研究・種の保存・自然保全・教育活動を行っている。2000年以降、PBZTはアイアイの生息地域内保全を目指してマダガスカルアイアイファンド(MAF)と連携し、国内外の助成金を獲得してマ国北西部アンジアマンギーラナ市(以下、域内保全区)で地域住民を対象とする野焼き防止・植林推進等の活動を進めてきた。
PBZT・仙台市・宮城教育大学は、2008年から2つの先行事業(JICA草の根事業、文部科学省国際教育協力拠点形成事業)を実施し、環境教育人材育成と学習プログラムの開発を行った。これらの事業では、地域住民の主体的な行動で資源のワイズユースを実現する「改良かまど」等のESDプログラムが開発され、事業終了後5年が経過した現在も、PBZTで育成された人材が園内イベントや域内保全区での域内保全活動に活用している。
PBZTが、域内保全区にスタッフを派遣して行う現在の方法には限界があり、活動の定着と発展には現地におけるESDの推進体制作りや指導者育成が必須である。一方園内では、展示物の開発管理能力が低いことから、自然環境の問題を社会に伝えるという展示教育の効果が発揮されていない。展示教育の質の向上を通して、域内保全区におけるPBZTの成果を展示内容に還元し、マ国生物多様性保全上の課題を年間40万人の来園者に伝えることが可能になる。PBZTが地域住民の生活改善を通じてマ国の生物多様性保全を推進するESDの拠点として機能するためには、これらの課題解決が必須である。
4.事業目標 生物多様性保全に貢献するESDの実施体制がPBZTにおいて確立される
5.対象地域 首都アンタナナリボ
北西部ソフィア県アンツイ郡アンジアマンギーラナ市周辺
6.受益者層(人数規模) 直接:チンバザザ動植物公園職員 40名
環境省等官公庁・MAF等NGO・教育機関等の関係者50名(首都圏30名、域内保全区20名)
域内保全区住民(アンジアマンギーラナ市近郊)250世帯
間接:チンバザザ動植物公園来園者40万人/年
7.活動及び期待されるアウトプット <アウトプット>
1.PBZTにおけるESD実施にかかるリソースと実施体制が整備される
2.PBZTによるESDの取組みの一環として、域内保全区においてESD実施にかかるリソースと実施体制が整備される
3.PBZTによりESDアクションプランが策定され、公表される。
<活動>
1-1.事業の基礎情報収集・再確認
1-2.PBZTでのESD実施にかかる人材の育成・教材開発
1-3. PBZT園内展示のESD指向改善
1-4.PBZTによるESD実践と体制整備
2-1.事業の基礎情報収集・再確認
2-2. 域内保全区でのESD実践計画の策定
2-3.域内保全区でのESD実施にかかる人材の育成・教材開発
2-4.域内保全区でのESD実践と体制整備
3-1.ESD関係者との連携とESD試行
3-2. PBZTのESDアクションプランの策定
3-3.PBZTの外部評価委員会による承認と公表
8.実施期間 2017年3月〜2020年2月
9.事業費概算額 59,734千円
10.実施体制 日本:仙台市八木山動物公園、宮城教育大学 マダガスカル:PBZT、環境省森林局
II.応募団体の概要
1.団体名(提案自治体) 仙台市八木山動物公園と国立大学法人宮城教育大学の共同事業体(仙台市)
2.対象国との関係、協力実績 2008年 仙台市(八木山動物公園)-マ国高等教育省(PBZT)の協力協定締結
2008-10年 JICA草の根技協(地域提案型)「自然環境保全に関わる環境教育実践プログラム研修」
2009-10年 文科省国際教育協力拠点形成事業
「動物園を活用したマダガスカルのESDパイロットマテリアルの構築」
2013年 仙台市(八木山動物公園)-マ国高等教育省(PBZT)-マ国環境省の協力協定締結