地域経済活性化特別枠

草の根技術協力(地域経済活性化特別枠)事業概要

I.提案事業の概要
1.国名 マレーシア
2.事業名 マレーシアにおける無収水削減技術研修・能力向上プロジェクト
NRW(Non-Revenue Water)Reduction Technology Training and Capacity Building Project in Malaysia
3.事業の背景と必要性 マレーシアは高度経済成長を経て、今や「中進国」と呼ばれるまでになり、2020年までに先進国入りする国家目標を掲げている。先進国入りにあたっては、水道事業においても、先進国並みの安定的な水道サービスの提供が欠かせないが、そのためには、安定した水道経営や水資源の有効活用が重要となってくる。しかしながら、マレーシア国の水道事業は料金水準が低く、政府からの補助金なしに経営は成り立たないという課題を抱えており、適切な維持管理も行えず水道施設の疲弊化にもつながっている。
こうしたことを背景に、マレーシア全国の無収水(配水管からの漏水など)率は36.7%(2011年)と高い水準にある。同政府も無収水率を2020年までに25%に下げる目標を掲げ、削減の努力を行っているが、なかなか改善には至らず、この目標を達成するためには、新たな手法による対応に迫られている。マレーシア国内での水平展開を一層進めていくためには、更に効果的な人材育成(内容の充実と継続的な支援)の手法が必要となっており、同国内で技術実習フィールドの立ち上げとその運営を支援するとともに、無収水削減に関するノウハウを現地カウンターパートに技術指導する。その後は、マレーシアが自ら運営管理を行い、無収水削減対策に寄与できる人材を育成できる基盤作りを目指していく。
4.プロジェクト目標 ペナン水道に無収水削減対策の専門家を育成し、これら専門家がマレーシア各地の水道事業体から選抜された研修生に、実践的な無収水削減対策を指導する体制が構築される。
5.対象地域 ペナン、マレーシア全州
6.受益者層
(人数規模)
講師養成(15名)ペナン水道及びマレーシアの各水道事業体
7.活動及び期待されるアウトプット <アウトプット>
(1)ペナン水道に技術実習フィールドを整備・活用する。
(2)ペナン水道職員を対象として「無収水削減対策」の専門家を育成する。
(3)ペナン水道職員が講師となり、マレーシア全州を対象とした「無収水削減対策技術研修」を実施する。
<活動>
(1)-1 ペナン水道に漏水防止及び配管技術実習フィールドを整備する。
(1)-2 技術実習フィールドで使用する無収水削減対策の漏水探知器等の機器を整備する。
(1)-3 技術実習フィールドを効果的に活用するため、設備・機器の取扱いマニュアルを整備する。
(2)-1 技術者を派遣し、上記施設と機器の活用により、ペナン水道職員に対して、無収水削減対策に関する技術的指導を行う。(業務従事者の派遣)
(2)-2 ペナン水道職員に対し、東京水道の無収水削減対策や水道施設の維持管理の現状、給水装置材料の製造工場等を視察し、日本の優れた技術・施工管理・品質管理を学ぶ研修を実施する。(研修員受入れ)
(3)-1 ペナン水道職員が講師となり、研修を実施するための無収水削減対策に関する教材の作成と、それを活用して研修を行えるよう指導する。(業務従事者の派遣)
(3)-2 毎年の最終回にワークショップを開催し、ペナン水道職員が各州からの選抜研修生を対象に無収水削減対策の実技研修を実施する。
8.実施期間 2014年1月〜2016年11月
9.事業費概算額 51,571千円
10.事業の実施体制 日本側:東京水道サービス株式会社(東京都水道局)
実施国側:エネルギー・環境技術・水省、ペナン水道
II.応募団体の概要
1.団体名
(提案自治体)
東京水道サービス株式会社(東京都水道局)
2.対象国との関係、協力実績 2010年度 東京水道国際展開ミッション団を派遣し、関係を構築
2011〜2013年度 草の根技術協力事業「東京水道の事業運営ノウハウ(管路技術・配水技術等)」による研修を実施
2012、2013年度 ペナン水道における無収水削減対象研修を実施