地域活性化特別枠

草の根技術協力(地域活性化特別枠)事業概要

I.事業の概要
1. 対象国名 マレーシア
2. 事業名 SCADAを活用した水運用・NRWマネージメント能力向上プロジェクト
3. 事業の背景と必要性 連邦政府直轄領のラブアン水道は、エネルギー・環境技術・水省(KeTTHA)の水道局(JBA)が直接管理している。2009年〜2011年に現地企業によりSCADA整備とNRW削減を行い、NRW率を20%に低減させたが、現在は30%に増加している。その後、経済産業省のFS資金により、TSSが実施した「マ国でのSCADAを活用した水運用管理の効率化」の調査報告の際、JBAからラブアンでの効率的なNRW削減対策を要望された。その後の現地調査では、落雷によるSCADA故障、熟練スタッフの異動などにより、SCADAは活用されておらず、かつ継続的なNRW対策も行われていなかった。マ国では昨年「National NRW Program」を策定し、今年9月JBA内にNRW部を新設させ、本格的なNRW削減対策を進めつつある。その計画の中には、ラブアン水道をNRW改善のモデルにするという目標が掲げられている。
NRW削減の基本は、漏水探知スキルにあるが、ペナンの「草の根技術協力」で、その専門家を育成する仕組みは整えた。今回の事業は、少人数で効率的なNRW削減を行うグレードアップ対策であり、流量・圧力等のオンラインデータを分析して、最適な水運用と迅速な漏水発見を可能とするものである。これにより、ラブアン水道で新たなNRW改善策を実践し、JBAの目標とするNRW削減のモデル化に寄与するものである。さらに、JBAと協力して本事業を進めることで、今後、このNRW改善策が、マ国全体への横展開につながっていくものと考えている。
4. プロジェクト目標 最適な水運用と効率的なNRWマネージメントを行えるNRW削減専門家の育成
5. 対象地域 マレーシア国連邦領ラブアン
6. 受益者層(ターゲットグループ) ラブアン水道職員8名、各州水道事業体職員・JBA 15名×3回、住民97,000人
7. 生み出すべきアウトプット及び活動 <アウトプット>
1. NRWマネージメントソフト/PC・漏水探知機器類の整備
2. SCADAを活用した水運用・NRWマネージメント専門家の育成
3. SCADAを活用した水運用・NRWマネージメント技術ワークショップの実施
4. 持続可能な水運用・NRWマネージメント専門家の育成プロセスの確立
5. 日本の民間企業の技術製品のPR
<活動>
1-1. NRWマネージメントソフト/PC・漏水探知機器類の整備
1-2. 漏水探知機器類の操作マニュアルの作成
2-1. SCADA活用のための環境調査と環境整備
2-2. 日本人専門家によるラブアン水道専門家候補生への指導育成
3. 専門家候補生によるマレーシア全国の水道事業体職員へのワークショップ
4. SCADAを活用した水運用・NRWマネージメントのテキスト/マニュアル作成
5. ワークショップ開催時における日本の優れた技術製品のPR
8. 実施期間 (西暦)2017年8月14日〜2020年3月31日(32ヵ月)
9. 事業費概算額 51,917千円
10. 事業の実施体制 日本側:東京水道サービス(株)と横河ソリューションサービス(株)の共同事業体
実施国側:マレーシア国エネルギー・環境技術・水省(KeTTHA)の水道局(JBA)
II.応募団体の概要
1. 団体名(提案自治体名) 東京水道サービス(株)(東京都水道局)
2. 活動内容 2010年度 東京水道国際展開ミッション団を派遣し、関係構築
2011〜2013年度 「草の根技術協力事業」全国水道事業体職員122名に研修
2014〜2016年度 「草の根技術協力事業(地域活性化特別枠)」ペナン水道に研修グラウンドを整備、15人の専門家を育成し全国水道事業体職員77名に研修