地域活性化特別枠

草の根技術協力(地域活性化特別枠)事業概要

I.事業の概要
1.国名 モンゴル国
2.事業名 モンゴル国生活習慣病予防と患者のセルフケア能力向上のための看護職人材育成事業
3.事業の背景と必要性 モンゴル国では肉料理を中心とする食生活に加え、近年の急激な経済発展に伴い生活スタイルの都市化・欧米化が進み、生活習慣病の罹患者が多いという問題に直面化している。特に、死亡原因は循環器疾患によるものが最も多く、そのコントロールの基本である高血圧患者の適正な保健・医療の整備をすすめることが、重要な健康課題となっている。
対象機関であるスフバートル区保健センターは、生活習慣病の中でも、高血圧治療を必要とする多くの患者を有しているが、看護職が高血圧治療について具体的な知識・技術を学ぶ機会は少ない現状がある。そのため、高血圧患者の治療継続と患者のセルフケア能力を高めることを目指した患者教育の方法を、看護職が獲得する必要性がある。
我々は2013年からの3年間、バヤンゴル区ゴロワンサンチル家族保健センターを主な活動拠点として、ゲル地区住民に対する地域保健活動ができる看護職人材育成事業に取り組んだ。生活習慣病をテーマとする集団健康教育などの経験交流の実績と、血圧管理に役立つ患者教育の効果的な方法を獲得するためのスキルを提供することが可能である。特に、スフバートル区は北見市と人口規模や気候が似ており、前事業の成果を活用しやすい。
提供した知識・技術は、管轄する複数の家族保健センターの看護職全体で共有することが可能である。最終的には、高血圧患者の治療継続と患者教育に関する知識・技術を得て住民へのケアを実践し、スフバートル区全体の高血圧患者のセルフケア能力を高める一助となることが期待できる。
4.プロジェクト目標 スフバートル区の看護職が、高血圧を中心とした生活習慣病の適正治療と患者教育に関する知識を得て、区内住民の健康管理に役立つ看護実践ができるようになる。
5.対象地域 ウランバートル市スフバートル区保健センター
6.受益者層(人数規模) ウランバートル市スフバートル区保健センター及び同区内家族保健センターのスタッフ約350人、スフバートル区住民141,772人
7.活動及び期待されるアウトプット <アウトプット>
1.看護職が高血圧・生活習慣病患者の適正治療と予防教育に関する実践力を獲得する。
2.看護職による多施設参加プログラムに基づいた高血圧・生活習慣病の看護活動と予防活動が広域的に展開される。
<活動>
1-1)日・モの医師、看護師、保健師、薬剤師による内服薬自己管理を助ける教材の開発と導入及び普及システムの構築
1-2)塩分測定による意識付けと減塩促進キャンペーンを展開
1-3)歩数確認による意識付けと運動促進キャンペーンを展開
1-4)北見市の保健師による高血圧予防のための健康教育を実施
1-5)高血圧改善方法の普及、啓蒙活動を行う住民ボランティアを育成
2-1)多施設の看護職が参加するファシリテーター研修を実施
2-2)ファシリテーターの牽引役となる上級ファシリテーターを養成
2-3)ファシリテーターフォローアップ活動を実施
2-4)多施設参加による高血圧・生活習慣病予防活動の評価・改善
8.実施期間 西暦2016年12月〜2019年11月
9.事業費概算額 29,321千円
10.事業の実施体制 北見国際技術協力推進会議とウランバートル市保健局、スフバートル区保健センターが連携・協力して実施する。
II.応募団体の概要
1.団体名(提案自治体) 北見国際技術協力推進会議(北見市)
2.対象国との関係、協力実績 2013年からの3年間、ウランバートル市バヤンゴル区ゴロワンサンチル家族保健センターを主な活動拠点として、「ゲル地区住民に対する地域保健活動ができる看護職人材育成事業」に取り組んだ。現在、ウランバートル市保健局とウランバートル市スフバートル区保健センターから、新事業への参加について同意を得ており、協力関係はすでに構築されている。