地域活性化特別枠

草の根技術協力(地域活性化特別枠)事業概要

I.提案事業の概要
1.国名 ミャンマー
2.事業名 ヤンゴン市道路排水能力改善事業
3.事業の背景と必要性 ヤンゴン市では,雨季の豪雨により道路冠水や家屋浸水が頻発しており,浸水による通行止めや交通渋滞による日常生活への支障及び経済的な損失,し尿や雑排水の流出等による衛生面の悪化が懸念されている。さらに,近年の異常降雨の増加や都市化の進展等により,浸水被害リスクは今後ますます増大すると考えられており,市民の生命,財産,生活環境を守る必要性とともに,浸水による経済的損失や衛生悪化は,ヤンゴン市の健全な発展の妨げとなるおそれがあることから,道路排水能力改善が喫緊の課題となっている。
そのため,ヤンゴン市開発委員会(YCDC)では,自ら水路拡幅工事等を実施しているが,基本となる排水計画の策定や設計・施工等の技術・ノウハウが十分でないことから,真に効果のある道路排水能力改善のための技術協力が求められている。
このため,本事業は,度重なる浸水被害を経験し培ってきた福岡市の浸水対策技術・ノウハウを活用して,YCDC職員に対し,技術協力を行うものである。
4.プロジェクト目標 YCDC職員が,効果的な排水改善事業を実施するための道路排水計画を策定する能力が身につく。
5.対象地域 ミャンマー連邦共和国 ヤンゴン市
6.受益者層(人数規模) ヤンゴン市民 約510万人
7.活動及び期待されるアウトプット <アウトプット>
1.現状や課題を把握し,道路排水計画の必要性を理解する。
2.計画策定手法を習得し,道路排水計画を立案できるようになる。
3.排水改善に必要な設計・施工,維持管理手法を習得する。
<活動>
1-1ヤンゴン市の道路排水施設の整備状況や地形,浸水被害状況等を
現状把握し,問題点を明確化する
1-2浸水原因解明手法習得のため,現場調査や排水施設能力検証方法について技術指導を行う
1-3福岡市の過去の浸水被害状況や浸水原因,浸水対策についての取組を
紹介する
1-4効果的に浸水被害を軽減するための排水計画策定の必要性を研修する
2-1雨量計の設置により時間雨量データを取得し,現状分析を行う
2-2排水計画策定手法習得のため,計画策定手順や水位計算,施設計画の方法について技術指導を行う
2-3整備効果や優先順位を考慮した効率的な実施計画策定手法の技術指導を行う
2-4モデル地区を選定し,YCDC職員と福岡市職員が共同で,現状分析及び必要能力算定を行う
2-5道路排水計画を検討・立案し,道路排水計画図を作成する
2-6立案した道路排水計画について,シミュレーション等による事業効果の検証を行う
3-1浸透・貯留施設等も含めた効果的な排水能力改善技術について技術指導を行う
3-2現場条件等に合わせた効率的な設計・施工手法について技術指導を行う
3-3ヤンゴン市における排水施設の維持管理状況を把握し,改善策を計画する
3-4排水能力改善に効果的な維持管理技術・手法について技術指導を行う
3-5福岡市の広報活動の紹介及び,効果的な市民啓発,広報活動方法について研修を行う
8.実施期間 2016年3月〜2019年3月
9. 事業費概算額 46,453千円
10.事業の実施
体制
日本側:福岡市(道路下水道局)
実施国側:ヤンゴン市開発委員会(道路・橋梁局)
II.応募団体の概要
1.団体名(提案自治体) 福岡市道路下水道局(福岡市)
2.対象国との
関係、協力実績
2012年〜 福岡市水道局よりJICA専門家(生活用水給水アドバイザー)派遣
2013年,14年 JICA課題別研修において,YCDC職員を受入
2014年5月 ヤンゴン市と「まちづくり協力・支援に関する覚書(MOU)」締結
2014年8月 MOUに基づき,ヤンゴン市にて「福岡市まちづくりセミナー」開催
2015年1月 技術協力に関する協議及び道路排水改善について現地調査を実施
2015年3月 本事業提案応募に必要な,査証や移動許可等に関するMOM締結
技術協力に関する協議及び道路排水改善について現地調査を実施