地域活性化特別枠

草の根技術協力(地域活性化特別枠)事業概要

I.提案事業の概要
1.国名 フィリピン
2.事業名 沖縄県南城市モデルを活用したビクトリアス市アグリビジネス/アグリエコツーリズム強化プロジェクト
3.事業の背景と必要性 ビクトリアス市のあるネグロス島は砂糖産業に依存しているため1980年代の砂糖危機では多くの人が飢餓の危機に瀕した。またフィリピン国は市が所有する土地を細分化して小規模農家に譲渡したが、同市内農家では狭い土地でのサトウキビ栽培は採算が合わないが転換方法も分からないため土地を地主に譲渡する等の状況もある。
同市は、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への危機感も加わり、砂糖依存からの転換を最優先事項とし6つの開発優先課題を掲げている。その筆頭である「アグリエコツーリズム」政策は、同市の自然環境や導入され始めている有機農業などの地域資源を最大限活用し、有機農作物の栽培・加工、直売所やレストランでの販売や観光農園など農業の6次産業化を図りつつ、自然公園などのブランド化やプロモーションを行い、観光地化して人を呼び込むことを目指すものである。一部の農家は有機栽培グループを組織し、生産拡充を目指しているが、質・量・マーケティングともに不十分で、マーケットの需要を満たせず収益が上がっていない。そのため、不安定で低収入な砂糖依存の生活から、野菜などの高付加価値な有機農産物の栽培・加工などへの転換を目指し、【農産物】の生産・加工・流通に関する技術協力が必要であるとともに、それを支援する【政策】を強固なものにしていく支援が必要とされていることから本協力への打診があった。
南城市も、気候・産業が類似しており同様の課題を近年克服してきた経験があり、市策としても国際貢献を打ち出していたため、2013年8月のJICA海外プログラムで同市を訪問した経緯から本提案に至った。
4.プロジェクト目標 ビクトリアス市のアグリエコツーリズム政策(Agri-Eco Tourism, AET) が南城モデルを活用して強化される
5.対象地域 ビクトリアス市全域
6.受益者層(人数規模) <最終受益者>ビクトリアス市内農業・観光等本協力関連就業者1万880人
<直接受益者>ビクトリアス市有機農産物農家/組合、農業研修研究所、ハシェンダ・ミミ統合農場、農業普及員
7.活動及び期待されるアウトプット <アウトプット>
1.【政策】AETの施策が強化される
2.【農産物生産】AETを踏まえて有機・自然農法農産物(有機野菜・ハーブ)栽培体制が強化される
3.【農産物加工・流通】AETを踏まえて農産物の販路が確立される
4.【両自治体政策の連携】新時代の戦略的な連携について両市の間でパートナーシップ宣言が採択される
<活動>
【アウトプット1】両市それぞれの状況・経験の追加情報収集・分析、南城モデルのビクトリアス市への適用策を具体化するAETのストラテジーペーパーとそれに基づくアクションプランの策定、ニュースレター・ホームページ・リーフレット等AETの広報ツールの開発と広報、新たな知と魅力を共に考えるセミナーの両市での開催とビクトリアス市でのプレスツアーとのタイアップ、AETによる観光プロモーションの州都パゴロド等での開催
【アウトプット2】農業普及員等現地専門家に対する生産・収穫・加工・流通等の研修、同専門家による市内普及計画書の策定、教材・マニュアルの作成、農産物栽培農家に対する説明会と既存組合を組織強化、現地専門家を中心とした対象農家へのオンサイトトレーニングと普及計画の実施状況のモニタリング・評価
【アウトプット3】マーケティング調査(価格設定、ターゲット層の選定、販路の検討)、対象農家に対する収穫から加工・包装・陳列までのオンサイトトレーニング、ビクトリアス市によるビレッジ/ウィークエンドマーケットの設置、原材料としての農産物(主にハーブ)のビクトリアス市からの輸出についての検討
【アウトプット4】両市の相互の戦略的連携に係るパートナーシップ宣言の策定・署名
8.実施期間 2014年10月〜2017年3月
9. 事業費概算額 58,151千円
10.事業実施体制 日本側:南城市、レキオウィングス、南城市商工会、観光協会、市内企業
フィリピン側:ビクトリアス市、中央フィリピン州立大学、ペニャローサ農場
II.応募団体の概要
1. 団体名(提案自治体) 特定非営利活動法人レキオウィングス(南城市)
2. 対象国との関係、協力実績 ・2013年8月、JICA「海外プログラム」を活用した南城市とレキオウィングスの5人によるビクトリアス市への調査団派遣
・2013年11月、南城市開催「2013全国ハーブサミット・フェスティバル」に併せ、ビクトリアス市長、副市長兼市議会議長、同市計画課長等管理職の5人が南城市を訪問