地域活性化特別枠

草の根技術協力(地域活性化特別枠)事業概要

I.提案事業の概要
1.国名 フィリピン共和国
2.事業名 フィリピン・ミンダナオのバンサモロ自治政府人材育成強化事業
−平和構築支援を通じたグローバル・ヒロシマの形成−
3.事業の背景と必要性 フィリピンのミンダナオ地域で40年以上続いている紛争は、近年度中にも見込まれる「バンサモロ基本法」の成立で解決に向かっての新段階を迎えるが、設立される新自治政府が公正かつ効率的に機能し、バンサモロ住民が「平和の配当」を受けることができるかどうかが、紛争の再発を防ぐカギとなる。先行事業では、バンサモロ社会出身で一定の教育を受けた若年層に対し、公正で効率的かつ住民本位な地方自治行政の遂行能力を習得する研修を実施したが、今後はさらに、バンサモロ社会の現実を意識し同社会に応用する能力や、彼らが後進を育成する能力を養成することが、平和を持続可能なものにするために必要であり、復興経験と地方自治において優位性を持つ広島での能力強化研修には意義がある。
4.プロジェクト目標 基礎知識を修得した者から指導能力を持つ者まで行政スキルを持つ若く厚い人材の層が作られ、バンサモロ自治政府を支える人的ネットワークの基盤となる。
5.対象地域 フィリピン共和国南部バンサモロ地域
6.受益者層
(人数規模)
バンサモロ出身の大学卒程度の20代を中心とする若年層
1)ダバオ選抜セミナーの参加者:書類選考で公平・公正に選ばれた99名
2)広島招聘初修者研修の参加者:ダバオ選抜セミナーで選抜された36名
3)コタバト広島スキルアップ研修の参加者:先行事業の広島招聘研修及び本研修の広島招聘初修者研修の参加者より選抜された18名
7.活動及び期待されるアウトプット <アウトプット>
1. スキルアップ研修を通じた研修修了者の行政実務応用・指導能力の獲得
2. 域内の多様性を考慮しつつ、厳格な書類選考を通じ能力本位で選抜された20代を中心とする大学卒程度以上の優秀なバンサモロの若者99名による行政基礎知識の獲得
3. 厳格な選抜を経た20代を中心とする優秀なバンサモロの若者36名による公正かつ効率的で住民本位な広域地方行政の専門知識・スキルの獲得
4.公正かつ効率的で住民本位な自治政府作りを支える人的・知的ネットワークの形成
<活動>
1-1:既研修者に対するバンサモロ政府政策提言募集を通じた「ミンダナオ広島スキルアップ研修」参加募集と審査、ビザ取得
1-2:「ミンダナオ広島スキルアップ研修」の実施
1-3:BDAやバンサモロ政府及び同地域の自治体への政策提言の作成、発表
1-4:「スキルアップ研修」参加者の「広島招聘初修研修」でのファシリテーターとしての活動
1-5:「スキルアップ研修」参加者の「ダバオ選抜セミナー」でのファシリテーターとしての活動
2-1:「ダバオ選抜セミナー」参加者の書類選考の厳格・公正な実施
2-2:「ダバオ選抜セミナー」の厳格・公正な実施
3-1:「広島招聘初修研修」の実施
3-2:研修内容の整理確認及びニーズと内容のフィードバック
3-3:バンサモロ政府への政策提言のBDAへの報告
4-1:研修者同窓会の拡大
4-2:研修者同窓会を通じた研修成果宣伝・新規初修研修者募集活動
8.実施期間 2015年12月〜2018年11月
9. 事業費概算額 59,951千円
10.事業の実施体制 広島県と広島大学が相手国協力対象機関と協力・協議して実施。
II.応募団体の概要
1.団体名
(提案自治体)
国立大学法人広島大学
(広島県)
2.対象国との
関係、協力実績
広島大学は平和構築連携融合事業において2006年からバンサモロ和平問題に取り組み、広島県も2010年に同事業の連携パートナーとなって、両者でJICAミンダナオ研修の実施に協力するなどしてきた。また2013年度からは、両者は共同して、JICA草の根技協(地域活性化特別枠)によりバンサモロ政府公務員候補者育成事業に取り組んでいる(2015年度まで)。