地域経済活性化特別枠

草の根技術協力(地域経済活性化特別枠)事業概要

I.提案事業の概要
1.国名 タイ
2.事業名 タイにおける妊産婦管理及び糖尿病のためのICT遠隔医療支援プロジェクト
3.事業の背景と必要性 世界で年間2億人を超える女性が妊娠すると推計されているが、その40%が何らかの異常を経験し、多くの女性が妊娠による死や障害の危険に晒されている。これらの問題を解決するのが高度な周産期医療であるが、タイ国では、都市部では交通渋滞による路上出産も頻発しており、地方では無医村地区も多い為、国内のネットワーク環境の整備を進めており、遠隔医療サービスのタイ全土への展開が期待されている。また同国では2型の糖尿病患者が増加しており、患者のデータ管理ができる糖尿病地域連携パスシステムを活用することも望まれている。
かがわ遠隔医療ネットワークシステム(K-MIX)では周産期電子カルテネットワークシステムを手がけ、日本産婦人科医会による標準化システムとして日本各地で展開しており、タイにおける妊産婦管理や、糖尿病のための遠隔医療の支援を求められている。
4.プロジェクト目標 遠隔医療ネットワークシステムを活用した保健・医療システムを導入することにより、対象地域の医療水準の向上が図られる。
5.対象地域 チェンマイ地域
6.受益者層
(人数規模)
妊婦及び糖尿病患者
7.活動及び期待されるアウトプット

<アウトプット>

1.周産期医療ネットワークシステム及び糖尿病地域連携パスシステムが導入される。
2.導入したシステムの運用が円滑に行えるようになる。
3.新生児にかかるB型肝炎の母子感染の予防体制が整備される。
4.糖尿病発症及び重症化の予防・改善体制が整備される。

<活動>

1-1 チェンマイ大学において、システムの導入に向け、タイ国における医療制度及び行政制度(妊婦検診、母子手帳など)に関する意見交換を行う。
1-2 チェンマイ大学において、英語版周産期遠隔医療システム、モバイルCTGシステム及び糖尿病地域連携パスシステムのデモンストレーションを行う。
1-3 英語版のモバイルCTGシステム及び糖尿病地域連携パスシステムを調達し、K-MIXに導入する。
1-4 チェンマイ大学及び同大学から紹介された医療ICT事業者との共同により、それぞれのシステムに関する機能について技術指導を行うとともに、現地サーバに両システムを導入する。
1-5 タイ王国電話公社(TOT)との間で、対象地域におけるネットワーク環境の高度化に向けた調整を行う。
2-1 助産師及び妊婦向けの運用マニュアル(英語版及びタイ語版)を作成する。
2-2 チェンマイ大学にて、同大学及び同大学に関係する医療機関の看護師等医療関係者にシステム操作に関する指導を行う。
2-3 チェンマイ大学病院及び同大学に関係する医療機関の看護師等に係る研修を日本で実施する。
3-1 チェンマイ及び周辺地域にてB型肝炎の母子感染の実態を明らかにし、ウィルスのタイピングを実施する。
3-2 チェンマイおよび周辺地域において妊婦検診及び母子感染等に関するワークショップを実施する。
3-3 両地域の住民への啓発活動を実施する。
4-1 チェンマイ大学病院において、糖尿病患者を対象に糖尿病治療に関する啓発活動を実施する。
4-2 香川で行なっている糖尿病電子カルテをタイバージョンで作成し、試用を開始する。
4-3 チェンマイ地域での英語版糖尿病地域連携パスシステムを作成し運用する。

8.実施期間 2014年2月から2016年12月
9.事業費概算額 59,826千円
10.事業の実施体制 日本側:遠隔医療支援プロジェクト実行委員会
タイ側:チェンマイ大学
II.応募団体の概要
1.団体名
(提案自治体)
遠隔医療支援プロジェクト実行委員会(香川県)
2.対象国との関係、協力実績 APT(アジア・太平洋電気通信共同体)の資金提供によるAPTT-J2及びJ3プロジェクトにおいて、周産期医療ネットワークシステムの試験運用を実施してきた。
また、チェンマイ大学は香川大学との間で国際交流協定を締結しており、訪日した者に対し、K-MIXの機能等を紹介している。