地域活性化特別枠

草の根技術協力(地域活性化特別枠)事業概要

I.提案事業の概要
1.国名 タイ王国
2.事業名 タイ、チョンブリ県における町ぐるみ高齢者ケア・包括プロジェクト−サンスク町をパイロット地域として
3.事業の背景と必要性 タイ全国の高齢化率は14.9%(60歳以上、2015)、チョンブリ県、サンスク町の高齢化率は9.7%(2012)である。2030年にはタイ全国の高齢化率は25%になると予想されている。近年家族構成や価値観の変化により独居老人、高齢者世帯、認知症の高齢者が増えている。現状では、子どもが高齢の家族の世話をするのは、当たり前という伝統的な考え方が依然として根強く、施設への入所を良し、としない家族が多い。しかし、遠方に住む家族や親類は、地元で生活する高齢者のケアができず、隣人の互助に頼っている。また、地域の見守りを任されているヘルスボランティア(日本の民生委員)へ新たに高齢者の理解に対する講習をする必要が出てきている。このような状況からタイの地域に合った公的な地域ケアサービスを提供する時期が来ている。
タイ国は、第二次高齢者国家計画(2002-2021)を推進中であり、本事業は、重点政策である(1)質の高い老後への備え、(2)健康増進、(3)関連システムの構築及び人材育成等の5項目に合致している。
4.プロジェクト目標 タイ、チョンブリ県、サンスク町における高齢者を対象とする地域包括ケアネットワークが構築され、介護、看護の人材が育成される。
5.対象地域 チョンブリ県サンスク町
6.受益者層(人数規模) サンスク町の高齢者6,500人、及びその家族26,000人
7.活動及び期待されるアウトプット <アウトプット>
1.サンスク町高齢者ケア強化方針の下、「高齢者保健医療・介護推進委員会」が設置される。
2.既存の「地域保健委員会」が体系的に活動できるように再構築される。
3.在宅ケアを推進するためのシステムづくり、及び活動を実施する。
4.既存のお寺単位の介護予防活動が人々の健康状態にあったプログラムに改編され高齢者が支え、支え合う活動を基本にきめ細かなプログラムが実施される。
5.佐久市で研修を受け、帰国した人たちが地域のキーパーソンとなり、活動の継続と発展に寄与する。
<活動>
1.1「高齢者保健医療・介護推進委員会」が設置され、政策レベルへ進言する。
1.2上記の委員会を年に4回開催し、高齢者政策について市と意見交換する。
2.1各ブロックの地域保健委員会が活動をまとめ、課題を代表委員会へ持ち寄る。
2.2既存の26ブロックの地域保健委員会の代表が協議し、活動の再編を行う。
3.1ヘルスセンターが保存する家族健康帳を元に、看護師、保健師、地域のヘルスボランティアで訪問介護の内容を協議する。
3.2高齢者の独居世帯、認知症、ねたきりの世帯を訪問し、介護、看護にわけて要望をまとめる。
4.1高齢者サポーターを育成し、ヘルスボランティアと協力できる体制をつくる。
4.2地域のクリニックと連携を取り、月に1度、看護師、理学療法士による指導による地域健康プログラムを各ブロックで企画する。
5.本邦研修を年に2回、看護グループ、介護グループにわけて2週間づつ行う。
8.実施期間 2016年1月〜2018年12月
9. 事業費概算額 46,348千円
10.事業の実施体制 佐久市役所、及び佐久大学の教員・職員がサンスク町の職員、及びブラパ大学看護学部の教員と協力してプロジェクトの運営管理に当たる。
II.応募団体の概要
1. 団体名(提案自治体) 学校法人佐久学園 佐久大学(長野県佐久市)
2. 対象国との関係、協力実績 1年間のプロジェクト(通称)「高齢者が支え、支えられるコミュニティのネットワークづくり」を2014年11月〜2015年10月まで佐久市・佐久大学とサンスク町・ブラパ大学の協力により実施し、関係する組織間の信頼関係が構築された。