地域活性化特別枠

草の根技術協力(地域活性化特別枠)事業概要

I.提案事業の概要
1.国名 ベトナム
2.事業名 都市し尿のバイオマス液肥化による環境改善ならびに農家支援事業
3.事業の背景と必要性 ダナン市では都市部への人口集中に対し、し尿処理の対応が追いついていない。市では現在、90t/日のし尿を個人住宅や企業、公的機関などから収集・処理しているがこの処理方法に大きな問題があり、市もその課題を認識している。現在、し尿処理場の下流の用水路では、悪臭や蚊、蝿の大量発生など周辺環境に大きな影響を与えており、用水路周辺の劣悪な環境に対する農家と市民からの苦情が当局に寄せられている。一方、都市住民よりも相対的に貧しい稲作農家では、米販売額の10〜20%を化学肥料購入に充てていることから、より安価な国産有機肥料の導入が求められている。そこで、都市し尿の一部を高温好気性発酵プラントで液肥に転換し、市内農家で利用するプロジェクトを行う。
し尿の液肥化による稲作農家の支援は、ダナン市の「環境都市宣言(2008年)」の推進にもつながることから、持続的なバイオマス事業構築に必要となる主要スキームの実演が提案団体に求められた。
4.プロジェクト目標 ダナン市職員に築上町の有機系廃棄物循環農業の技術が移転される
5.対象地域 ダナン市
6.受益者層
(人数規模)
直接受益者:ダナン市行政職員(教職員含)、モデル地区の農家約30戸
将来的な受益者:ダナン市全体の住民100万人
7.活動及び期待されるアウトプット <アウトプット>
・行政の環境部署、農業部署、教育部署、及び住民の環境意識の向上。
・ダナン市職員の循環事業に関するスキル向上。
・市のモデル地域で、築上方式のし尿バイオマス循環システムが実演され、ダナン市及びベトナム全体で上記システムの有効性が認識される。
・衛生的し尿処理場の整備能力が向上する。
・化学肥料の代替となる液肥の地域内調達が可能となる。
<活動>
現地での主な活動
・デモンストレーションプラント(高温好気性発酵プラント)の設置
・プラント運転に必要な技術研修の実施
・液肥利用のための施肥設計と成分分析に関する技術研修の実施
・効率的な液肥散布による農業実証活動
・都市し尿を肥料利用するために必要な住民啓発活動
日本での研修
・築上町のし尿液肥化事業の概要把握する
・プラント運転技術、施肥設計技術を習得する
・プラント技術以外の営農技術や啓発活動の重要性を確認する
・その他、し尿と農業の循環事業の効果を確認する
8.実施期間 2015年3月から2017年3月
9.事業費概算額 59,905千円
10.実施機関
(協力機関)
日本側:築上町、九州大学、佐賀大学、(有)環境ビジネスソリューション
ベトナム側:カムレ地区、ダナン市社会経済研究所
II.応募団体の概要
1.団体名
(提案自治体)
福岡県築上町
2.対象国との関係、協力実績 2012年2月 元カントー大学副学長ボストアン教授の町への招聘ならびに技術交流
2012年3月より 築上町とダナン市のバイオマス事業に関する情報交流開始
2014年2〜5月 提案団体とダナン市にてダナン公立屠殺場排水問題の合同調査実施
2014年5月 ダナン市とバイオマス循環と環境保全型農業を進めるための協定締結