地域活性化特別枠

草の根技術協力(地域活性化特別枠)事業概要

I.提案事業の概要
1.国名 ベトナム社会主義共和国
2.事業名 ハノイにおける無収水削減技術研修・能力向上プロジェクト
NRW(Non-Revenue Water)Reduction Technology Training and Capacity Building Project in Hanoi
3.事業の背景と必要性 ハノイ水道公社(以下「HAWACOM」という)はハノイ市の水道事業を担っており、近年ハノイ市は都市化が進み水需要が増加しているにもかかわらず、水資源は減少傾向にあり、HAWACOM5年計画(2015−2020)においても、市の中心地区の水道普及率を100%、郊外の水道普及率を50%にすることを目標としている。この目標を達成し、また良質な水道サービスと水需要を確保するためNRWの削減は喫緊の課題となっており、同5年計画では、2013年のNRW率27.3%に対し、18%まで削減することとしている。
しかしながら、HAWACOMでは、NRW削減チームを保有せず、積極的漏水対策(ALC:Active Leak Control)も行ってきていないことから、NRW削減のための人材及び技術が不足しているのが現状である。このため、無収水対策にかかる実践的な知識と技術をHAWACOM職員に移転し、これらの対策を実施できる体制づくり及び人材開発が急務となっている。そのため、実際の配水区域を研修フィールドとして、実務的な技術を習得した人材育成を行うことで、彼らの指導のもと次世代の人材を育成し継続的な人材育成が図れるようなシステムの構築を目指す必要がある。
4.プロジェクト目標 HAWACOMに無収水削減対策の人材(第1期講師候補者)を育成し、彼らが第2期講師候補者を研修する。このことにより、HAWACOM内に継続的な無収水削減対策の人材育成システムの基礎が構築される。
5.対象地域 ハノイ市
6.受益者層
(人数規模)
HAWACOM研修講師の育成:18名、ワークショップ参加者(HAWACOM職員):40名、ハノイ水道公社職員(2400人)、ハノイ市民(694万人)
7.活動及び期待されるアウトプット <アウトプット>
1.HAWACOMの講師候補者が漏水探査機器類の活用方法を習得する。
2.HAWACOMにおいてNRW削減対策の技術者が育成される。
3.HAWACOMの講師候補者が主体となってNRW削減対策技術研修のワークショップが実施される。
4.HAWACOM内に継続的な無収水削減対策の技術者育成システムの基礎が構築される。
5.ワークショップにおいて、日本の民間企業の技術、製品に対する認知度が向上する。
<活動>
1-1.HAWACOMに適合した漏水探査機器類を選定し入手する。
1-2.漏水探査機器類の操作マニュアルを作成支援する。
2-1.専門家を派遣してHAWACOMの講師候補者に対し技術的指導を行う。
2-2.HAWACOM講師候補者に対し、日本の無収水削減対策や水道施設の維持管理技術・品質管理の研修を実施する(本邦研修員受入れ)。
3-1.講師候補者よるHAWACOM選抜研修者へのワークショップの開催を支援する。
4-1.NRW削減対策の講師用指導マニュアル等の作成を支援する。
4-2.第一期HAWACOM講師候補者が第二期講師候補者に対する研修の実施を支援する。
5-1.ワークショップ会場で、日本の水道製品をPRする。
8.実施期間 2016年2月〜2019年1月
9.事業費概算額 47,500千円
10.事業の実施体制 日本側:東京水道サービス(株)(東京都水道局)
実施国側:ハノイ水道公社
II.応募団体の概要
1.団体名 東京水道サービス(株)
(提案自治体:東京都水道局)
2.対象国との関係、協力実績 2010年度 東京水道国際展開ミッション団を派遣し、関係を構築
2011〜2013年度 「草の根技術協力事業」による研修を実施
2013年11月 東京都とハノイ市との間で友好と協力に関する覚書を締結し、ハノイ市への水供給に関する東京都からの技術提供を促進することで合意