地方自治体活性化に資する日系ビジネスリーダー招へい

2019年2月6日

独立行政法人国際協力機構(JICA)では、南米の日系社会と日本企業との経済交流を目的として、ペルーを含むブラジル・ボリビア・パラグイア・チリの南米5か国合計12名の日系ビジネスリーダーが2019年1月21日から31日までの11日間九州地方、長崎・福岡を訪問しました。

この招へいプログラムは、初の試みとして今回は食をテーマとした「食品加工・飲食」分野にて事業・業務展開をしている日系ビジネスリーダーを招へい対象とし、食品加工やレストラン経営に関わる日系人が、長崎及び福岡の関連企業・製造工場、市場を訪問しました。訪問先は果物・野菜の加工品企業、醤油・清酒・焼酎醸造企業、魚肉加工業、麺加工業、製麺機器企業、塩製造、製茶業、窯業、飲食業、魚市場等と多岐におよびました。

また、「南米セミナー」と称して、日系人ビジネスリーダーと日本企業との交流会が催され、日本と南米各国との今後の連携の可能性、双方の理解を深め、自治体と日系社会における連携・交流の今後の活性化について大いに期待されています。

日系人の殆どが研修先該当県からの移住者及びその子孫であることから、参加者自身の原点を見出す事のできる訪問となりました。

ペルー帰国後2月6日に開催した帰国報告会では、日本での経験を各国で共有をすると共に、今後の展望について発表しました。

同報告会には、日系フード協会の会長等も参加、今後の日系社会との諸連携活動について、同協会とも協力して和食、日系フュージョン料理の普及に共に活動・協力をすることを申し合わせました。

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ペルーからの招へい者3名と日系フード協会の会長等報告会参加者

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報告会

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南米セミナー・ビジネス交流会

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福岡県表敬訪問

今回ペルーからの参加者

ササキ ワカバヤシ ユリ アンヘリカ氏

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漁業関連エンジニア、漁業及び水産養殖関連コンサルタントとして、現在は鱒のスモーク加工品の商品展開を手掛けている。Instituto Tecnológico Pesquero del Perú(ITP)
国立水産加工センターにて勤務経験7年間。

今回の招へいに参加して、様々な分野やその生産ラインについての知識が広がり、日本やボリビア・パラグアイ・ブラジル・チリ等の今回参加された近隣諸国関係者とのネットワークを広げることができたことが大変有用でした。今後そのネットワークを利用してのビジネスパートナーとなり得る企業を探し、漁業関連のコンサルティングや新規事業展開の可能性を探りたいと思います。ペルーと日本企業との双方の要望に対してもマッチングのサポートが出来ればと思います。
又、日系人として日本文化やその価値観を更に深めることができました。

ムラヤマ アサト ダニエル アルフレド氏

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寿司・鉄板焼きチェーン展開のレストラン、ゼネラル・マネージャー職、共同経営及びシェフとして事業展開中。

長崎・福岡でのプログラムは、大変有用なビジネス経験であり、将来のプロバイダーとなり得る方々とのコンタクトが取れ、中南米とのビジネス展開に興味のある50余りの企業が一堂に会したビジネスセミナーにも参加することが出来ました。

また、自身の祖父母等、先祖の文化について学ぶ機会もあり、文化的な結びつきはもちろん、事業での関わりが可能となる機会となる今回の訪日に参加できたことを感謝しています。

今回日本とはもちろん、近隣諸国とのコンタクトが取れたことから、事業提携・展開に繋げていこうと思っています。帰国後ボリビアの業者からの日本食材の販売オファーの対応をしています。

ハマダ ニシキ フランシスコ ハビエル氏

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和食フュージョンレストランの総務部長、共同経営及びシェフとして事業展開中。

今回の招へいプログラムに参加して、個人的・文化的・専門的にも様々な経験を得ることが出来ました。自身の知識を深める一助となり、又今後自身の将来ビジョンにも影響する事になると思います。この機会に見聞きしたことを日常的にビジネスに適用する事、また新しいビジネス提案への展開も進めていきたいと思います。
特に花酵母で醸造する日本酒は初めて味わいました。ペルーでこの酒が展開出来れば、強いお酒と思われている日本酒のイメージが変わり、幅広い年齢層、女性にも受け入れられる可能性もあり、その商品の導入について検討してみたいと思います。
日本の関係者だけでなく、本プログラムに参加した南米諸国の方々とのネットワークの構築により、今後友好関係を保ち、事業面での提携や展開にも発展できるよう努めたいと思っています。