日本人移住120周年記念行事 JICA副理事長講演会の開催

2019年7月23日

2019年7月23日19時より、ペルー日系人協会(APJ)とJICAペルー事務所の共催、日本人移住120周年記念行事の一環として、越川 和彦JICA副理事長による講演会「日本社会を取り巻く変化と日系社会への協力、今後の展望等」がAPJ神内センターにて開催されました。

これに先立ち、貴賓室(Salon Dorado)にて、ペルー日系人協会幹部への表敬挨拶があり、ペルー日系人協会副会長 保坂ノルベルト氏から、JICAとのこれまでの協力関係への謝意が述べられました。
副理事長は、これまでのペルー日系社会とJICAの協力関係に対して謝意を述べると共に、本邦中小企業と日系企業との民間連携の促進や、若い日系人の方々を含めたパートナーとしての、更なる協力強化について期待を述べました。

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APJ幹部との歓談

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APJ幹部との歓談

本講演会には、在ペルー日本国大使館 土屋 定之 大使、APJ顧問(元会長/元スポーツ庁長官)丸井 ヘラルド氏、APJ副会長 保坂 ノルベルト氏、他JICA事業との関わりの深い関係部署(日本語普及部・移住史料館等)の部長、日秘商工会議所関連、日系信用組合、日系・日本企業関係者、県人会、日系校などの日系団体関係者や、JICA日系帰国研修員など合わせて約150名が参加し、ヤマシロ アキラ氏(元日系人協会会長、元沖縄県人会会長)の司会進行の下、在ペルー日本国大使館 土屋大使の挨拶の後、越川副理事長の講演が行われました。

講演会では、60年以上に亘るペルーとの我が国ODA、JICAの協力は日系人、日系社会と共に歩んだ歴史であり、またJICAが日本と日系社会、ペルーの未来を見据え、日本企業・日系企業間のパートナー、文化・スポーツ交流のパートナーとして連携を深めている点を説明しました。
更に、日本国内の日系人・日系社会への支援策、日系4世の更なる受入支援のための日本語教育支援、日本企業と日系企業の民間連携の更なる強化などを進める重要性に言及。3世、4世等若い世代に焦点を当て、彼らを民間連携のパートナーとして、両国双方の発展を追求していく「JICA・日系社会連携の新たな時代」に入ったと述べました。

講演後、日系人協会副会長からは、これまでのJICAの人と心の通った協力により、協力実績人数の何十倍ものペルー国民が日本を知り、協力の恩恵に授かってきたとの敬意が表されるとともに、「青年層の日本語教育の課題」が、現在のペルー日系社会の重要な課題であるとして、「4世以降の日系人への日本語教育支援」、「日本国内の日系社会への支援」、「日本企業と日系人企業のパートナー」としてのJICAの新たな支援に大いに期待し、更なる連携関係を構築したいと述べられ、場内喝采に包まれました。

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越川副理事長による講演の様子1)

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越川副理事長による講演の様子2)

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在ペルー日本国大使、ペルー日系人協会関係者との集合写真

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日系企業関係者との集合写真

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日系帰国研修員との集合写真