協力の現場を見る 中東

JICAの協力 エジプト編 −水の管理を農家と共に−

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世界最長級の河川ナイル川。エジプトの水資源の90パーセント以上を、このナイル川が賄っています。
近年エジプトでは、急激な人口増加による水消費の増大や農地開発などによって、水資源が慢性的に不足しています。
特に水資源の消費量が多い農業セクターでは、農業用水の効率的な利用が重要な課題となっています。
JICAは農業用水を効率的に利用するためのプロジェクトをエジプトの農村地帯で行っています。

JICAの協力 エジプト編 小規模農家支援−売れる野菜で所得アップを−

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エジプトのナイル川上流、「上エジプト地域」では、農業が重要な産業となっています。
また、上エジプト地域には、貧困層が多く居住しています。農業の中心地帯ともいえるミニア県とアシュート県では農家の9割が小規模農家で占められています。
JICAは、この地域の貧困削減と発展に貢献できるように、小規模農家に対する協力を行っています。それは市場で売れる農産物を作ることで、農家の人々の所得向上につなげる試みです。

JICAの協力 エジプト編 博物館支援−数千年前の至宝を守り・魅せるため−

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エジプトでは、観光産業が最大の外貨収入源のひとつであり、博物館などにある文化財も重要な観光資源です。
既存の博物館は、施設が老朽化し、館内は収蔵品で満杯となっています。
JICAの円借款支援により、ピラミッドの近くに新しい「大エジプト博物館」の建設が計画され、現在、建設が進んでいます。
また、この博物館の建設と並行して、JICAは、大エジプト博物館保存修復センタープロジェクトを行っています。
建設中の大エジプト博物館に隣接する、保存修復センターのスタッフへの技術協力と人材育成が目的です。

エジプトのさらなる発展のために 新しい博物館と新・再生可能エネルギー(エジプト・アラブ共和国)

【写真】 エジプト国の観光産業は同国経済を牽引する主要産業であり、特に同国の観光資源である歴史的遺産を保護・整備することは観光産業振興にきわめて重要となっている。

また、エジプトでは電力需要の伸びが顕著で、今後年間約5〜7%の伸びが見込まれているために、急ピッチで電力供給量の増加を図る必要に迫られている。

紹介プロジェクト

  • 大エジプト博物館保存修復センタープロジェクト(円借款付帯プロジェクト)
  • ザファラーナ風力発電事業(円借款)

JICAの協力 チュニジア編 −実はすごい!チュニジア産オリーブ−

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チュニジア産のオリーブオイルが、ヨーロッパ産のものより多くのポリフェノールを含むことが明らかになり、注目を集めています。
この機能性を解明したのは、筑波大学とチュニジアの5つの研究機関が共同で行うプロジェクトチームでした。
このプロジェクトは、JICAと科学技術振興機構が連携して行っている研究プロジェクトで、オリーブ、薬用植物などの乾燥地の生物資源の機能解析と有効利用のための研究開発を行っています。

JICAの協力 チュニジア編 −水産資源の減少を食い止める−

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チュニジアにとって、水産資源は動物性たんぱく質の供給源だけでなく、外貨獲得源としても重要な役割を果たしています。
地中海の南、チュニジア東海岸に位置するガベス湾。この沿岸での水揚げ量はチュニジア全国の3分の2を占め、この地域で漁業は重要な産業の一つとなっています。
しかし近年、沿岸漁業の水揚げ量が減少しています。それは、過剰な水揚げと違法操業が大きな原因となっていました。
そこでJICAは、この地域で水産資源共同管理のプロジェクトを行っています。

JICAの協力 パレスチナ編 −世界最古の街の新たな『おもてなし』−

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パレスチナ西岸に位置するジェリコは一万年の歴史を持ち、世界最古の街と言われています。JICAはこれまでにジェリコで、官民協同で地域の人々に直接裨益する観光振興のプロジェクトを行ってきました。
このプロジェクトによって、官民の代表がジェリコの観光振興の方針について話し合う場所が形成され、文化遺産の有効活用や観光産品の開発につながりました。
そして今、パレスチナにある豊富な文化遺産のさらなる有効利用と観光商品やサービスの充実を図るために、新しい観光振興プロジェクトが行われています。

JICAの協力 パレスチナ編 −廃棄物がきちんと収集される街を広げる−

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JICAは1990年代から、廃棄物管理のプロジェクトをパレスチナ西岸に位置するジェリコで行ってきました。これまでの協力によって、ジェリコとその周辺では廃棄物の取集と処理サービスシステムが構築され、それが組織として機能するようになってきました。しかし、ヨルダン川西岸の他の地域では、事業の実施体制にまだばらつきがあります。
ジェリコで機能し始めた成果を他の地域に広げるために、JICAは新たな協力を行っています。

JICAの協力 パレスチナ編 −紛争後のガザ復興支援−

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パレスチナ自治政府 ガザ地区はシナイ半島の北東部、地中海に面する地域です。
2014年に起きたイスラエルとの紛争で、街は大きなダメージを受けました。
街には今でも瓦礫が積み上がり、そこには、破壊された道路や家屋の間で暮らす人々の姿がありました。
ガザでは、この紛争以前から人とモノの移動が著しく制限され経済活動が停滞し、深刻な電力不足や劣悪な水環境が大きな問題となっていました。
停戦から半年後に、このガザで動き出したJICAのプロジェクトがあります。これはガザの、電力・水分野の情報を収集し、中長期的な復興のためのインフラ整備や開発計画づくりのための調査です。

JICAの協力 パレスチナ編 ジェリコ農産加工団地−平和と繁栄の回廊の要の始動−

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2006年に日本政府は、将来のイスラエルとパレスチナの共存共栄に向けた中長期的取組として「平和と繁栄の回廊」構想を提唱しました。
この構想の中核事業であるのが、ジェリコ農産加工団地です。ヨルダン川西岸で収穫された農作物を、農産加工団地内で加工して、陸路でヨルダンを経由して輸出を行い、パレスチナ経済の活性化につなげる計画です。
JICAは、この農産加工団地の開発と運営を担うパレスチナ工業団地・フリーゾーン局に対して、能力開発を目的としたプロジェクトを行ってきました。
現在は、農産加工団地の開発や運営に関する、より具体的な実務能力の強化を目的としたプロジェクトが行われています。

JICA平和構築への取り組み 中東和平のケース(パレスチナ暫定自治政府)

【写真】 パレスチナ自治区では、イスラエル政府による長期の分離政策の影響により分離壁や検問所、外出禁止令などによって、多くの制限があり同時に経済活動の停滞によっての貧困が生じている。

紹介プロジェクト

  • 持続的農業技術確立のための普及システム強化プロジェクト(技術協力)
  • ヨルダン渓谷農産加工・物流拠点整備計画F/S調査(開発調査)
  • ヨルダン渓谷水環境整備計画(開発調査)
  • ジェリコ及びヨルダン渓谷における廃棄物管理能力向上プロジェクト(技術協力)
  • パレスチナ母子保健に焦点を当てたリプロダクティブヘルス向上プロジェクト(技術協力)

平和と繁栄の回廊構想 イスラエルとパレスチナの共存共栄に向けて日本政府とJICAの取り組み(パレスチナ暫定自治政府)

【写真】2006年7月当時の小泉首相がパレスチナ訪問時に、域内協力を通じ地域の繁栄を目的とする「平和と繁栄の回廊」構想を提案した。不安定な治安情勢が続き経済基盤の脆弱なパレスチナでは、イスラエルの封鎖政策による様々な制限により、経済活動が停滞している。そのような中で、経済発展につながる支援によってパレスチナをとりまく地域全体の安定を目指すことを、日本政府が一丸となって取り組むことになった。

紹介プロジェクト

  • 持続的農業技術確立のための普及システム強化プロジェクト(技術協力)
  • ヨルダン渓谷農産加工・物流拠点整備計画F/S調査(開発調査)
  • ヨルダン渓谷水環境整備計画(開発調査)

GOAL!『夢に向かって パレスチナの第一歩』(パレスチナ暫定自治政府)

【写真】パレスチナ自治区においては、イスラエル政府による長期にわたる分離政策の影響により域内移住や難民が発生している。また、人口の3分の1を占める青少年たちは内戦の影響で就学・就職機会を失ったうえ、移動制限、リクリエーションの欠如などにより、極度に不利益を被っている。そのような状況の中で、人気のスポーツであるサッカーを通して地域の人々と交流を深めるためのサッカー教室を開催した。

紹介プロジェクト

  • 北澤豪氏 ジェリコ サッカー教室(JICAオフィシャルサポーター)

JICAの協力 モロッコ編 −節水灌漑で果樹栽培が可能に−

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モロッコは労働人口の約半数が農業に従事しています。しかしたびたび旱魃が発生しており、農業生産量は、降雨量に大きく左右されています。
モロッコ南西部では、円借款によって整備された灌漑施設をより効果的に利用するため、節水灌漑農業普及に向けたプロジェクトが行われています。

JICAの協力 モロッコ編 −中学校の建設・教員能力向上−

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JICAは、モロッコの中でも特に地方の貧困地域を対象に、円借款で101校の中学校建設を行いました。
この中学校建設の協力によって、中学校教育の機会の均等化と就学率の向上につながっています。
しかし教育の質の改善は、依然として必要となっているため、JICAは、「公平な教育振興プロジェクト」を始めました。
日本人専門家のチームが現地の教員や教育行政官と一緒に現場で奮闘しています。

安全な水と新しい命のために(モロッコ王国)

【写真】半乾燥地域に位置するモロッコにおいては、水は生活のみならず経済発展の源でもあり、その確保を常に同国開発の最優先課題に掲げて、水資源開発、給水施設整備を進めている。

また地方では、都市部に比べて妊産婦の死亡率が高く、また医療技術や設備の水準が低いため十分な出産環境が整わない状況がになっている。

紹介プロジェクト

  • 地方村落妊産婦ケア改善プロジェクト(技術協力)
  • 地方飲料水供給計画支援(長期専門家+短期専門家+C/P研修)プロジェクト(技術協力)
  • アガディール上水道整備事業(円借款)

JICAの協力 ヨルダン編 −シリア難民ホストコミュニティ支援(上水道)−

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2011年から続く隣国シリアでの内戦から逃れるため、ヨルダンには多くのシリア難民が流入しています。特に難民が多く暮らしているのは、シリアに近い、ヨルダン北部の街々です。これらシリア難民が多数居住する地域は、ホストコミュティと呼ばれています。
今この北部地域では、難民の流入に伴う人口増加などによって、水問題がより一層深刻化しています。上水道や下水道の整備や管理が間に合わず、衛生状況の悪化など、多くの問題が生じています。
JICAは、その問題解決のために、ヨルダン北部の4つの県で、給水計画を策定するプロジェクトを行っています。

JICAの協力 ヨルダン編 −パレスチナ難民の生計向上支援−

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ヨルダンには、1948年の第1次、1967年の第3次中東戦争の影響を受けたパレスチナ難民が、およそ200万人暮しています。
ヨルダン国内の13か所に点在するパレスチナ難民キャンプ内の生活水準は、決して高いとは言えず、安定した収入を得ることができない難民が、数多くいます。
そこでJICAは、パレスチナ難民の生計向上のためのプロジェクトを実施しています。ヨルダン国内の9つのパレスチナ難民キャンプを対象に、難民の就業率を向上させようとする活動です。

JICAの協力 ヨルダン編 −街全体が博物館−

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天然資源が乏しいヨルダンでは、観光産業は、国内総生産の10パーセントを占める主要な産業となっています。
しかし、ヨルダンの観光地では、豊富な観光資源を十分に活用するための、基盤整備の遅れが課題となっていました。
そのためJICAは、技術協力や円借款などを通じて、ヨルダンの観光振興を支援してきました。
ヨルダン中西部に位置する街、サルトは、19世紀後半から20世紀の初めに、商業都市として栄えました。
今、サルトでは、日本の山口県萩市が実施している、「エコミュージアム」という考え方を取り入れた計画が策定されており、JICAもその計画を支援しています。