ニュースリリース

カブール再生への挑戦

−首都圏開発の推進へ−

2010年03月05日

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合意文書締結

国際協力機構(JICA)(理事長:緒方貞子)は、2010年2月27日(土)、アフガニスタンの首都カブールで首都圏開発を推進する「カブール首都圏開発計画推進プロジェクト」の実施内容に関して、アフガニスタン側と合意文書を締結しました。このプロジェクトは、JICAが2008年3月から策定を支援してきたカブール首都圏開発マスタープランの実現を目指して、カブール市役所と新都市開発公社の能力向上に加えて、初期開発地区の整備といった都市開発事業への支援も行う大型プロジェクトとなります。プロジェクトは2010年5月に開始され、2014年までの5年間実施される予定です。

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現在のカブール市の様子 Photo Courtesy of S. Sabawoon

カブールは、急激な人口増加(注1:年平均4%、2002年に260万人であった人口が2008年には400万人に到達しているといわれている)によって、無計画な都市化、水資源の枯渇、交通渋滞の深刻化等の都市問題に直面しています。深刻な都市問題を解決するために、アフガニスタン側の要請に応えて、JICAは2008年3月から2010年3月まで現地調査を行い、首都圏開発マスタープランの策定支援を行ってきました(注2)。同プランは既存のカブール市の再開発とカブール市郊外の新都市開発を行い、両都市が一体となった首都圏開発を進める計画です。

今回開始するプロジェクトは、同プランに基づき、首都圏開発を担うカブール市役所と新都市開発公社の計画策定や事業実施等の能力向上への支援に加えて、カブール市では内戦等で疲弊した道路等の公的インフラの復旧支援、新都市では初期開発地区整備等の都市開発に関する支援を行います。技術指導のみならず、実証事業の実施を通じて能力向上を図ることで、アフガニスタン側が確かな都市開発能力を身につけられるようにする点がこのプロジェクトの特色です。人材育成、実証事業等を適切に組み合わせてカブール首都圏開発の確かな基盤を築いていきます。

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新都市のイメージ(写真左)と現在の新都市地域(写真右)