ニュースリリース

アフガニスタン帰還民支援への第一歩

−UNHCRとの連携による相乗効果の発揮−

2010年03月26日

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署名式の様子(左はナンガルハール州のグルアカ知事、右は花里JICAアフガニスタン事務所長)

国際協力機構(JICA)は、2010年3月23日、アフガニスタン国ナンガルハール州で帰還難民の定着を支援する「ナンガルハール帰還難民支援プロジェクト」の実施に関して、緒方理事長立会いの下、ナンガルハール州政府側と合意文書を締結しました。

本プロジェクトでは、パキスタンからの帰還民が集中するナンガルハール州において、JICAとナンガルハール州政府が協力し、コミュニティ・インフラ事業(農道、学校校舎、小規模灌漑等)の実施を通じて、帰還民を含む地域住民の生活環境を改善します。プロジェクトは2010年7月に開始され、2015年までの5年間実施される予定です。

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コミュニティでの聞き取り調査

アフガニスタンには500万人以上の帰還民が存在する他、現在でもパキスタンに200万人以上のアフガン難民がおり、今後も難民の帰還が続くことが想定されています。これら帰還民の生活立ち上げに対する受入コミュニティへの負担は、アフガニスタンの深刻な国内政情不安の要因であるとともに、同国の復興及び経済発展の遅滞要因になっています。

この様な状況の下、2007年12月、緒方理事長がアフガニスタンを訪問した際、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)との意見交換を通じ、UNHCRが行う難民帰還促進事業と、JICAのより中長期的なコミュニティ開発支援を連携させることで、より一層効果的な帰還民支援ができるとの結論に達しました。

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ナンガルハール州の様子 

その後、ナンガルハール州政府からの要請に基づき、JICAは調査団を複数回現地に派遣し、プロジェクトの形成とナンガルハール州政府との合意形成を進めてきました。

本プロジェクトでは、UNHCRが帰還民支援を行ってきた11のコミュニティ(計17万人)を対象に事業を展開することになりますが、本プロジェクトで蓄積されたノウハウが、更に他地域での帰還民支援に広がっていくこと、また本プロジェクトが、JICAとUNHCRの協力のモデルケースとなっていくことが期待されています。