ニュースリリース

ウズベキスタン共和国向け円借款契約の調印

−火力発電所の増設により、電力不足の緩和及び経済の持続的成長に寄与−

2010年05月06日

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調印式の様子

1.国際協力機構(JICA)(理事長:緒方貞子)は、5月1日、ウズベキスタン共和国の首都タシケントにおいて、同国との間で、「タリマルジャン火力発電所増設事業」を対象として、274億2,300万円を限度とする円借款貸付契約に調印しました。同国に対する円借款は、2004年度の「タシグザール・クムクルガン鉄道新線建設事業」(163億5,900万円)以降、6年ぶりの供与となります。

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調印式に臨む(左から)菅副総理兼財務相、アジモフ第一副首相兼財務大臣、ガニエフ副首相兼対外経済関係・投資・貿易大臣

2.本事業はウズベキスタン共和国南部のタリマルジャン火力発電所において、コンバインド・サイクル発電プラントを増設することにより、同国における電力不足の緩和及び同国経済の持続的成長を図り、さらに周辺国への電力供給拡大の可能性を高めるものです。コンバインド・サイクル発電プラントは、従来型のプラントに比べて発電効率が高く、燃料である天然ガスの使用量や二酸化炭素の排出量が少なく、環境にやさしい発電として注目を集めています。

3.また、本事業は、円借款とアジア開発銀行(ADB)の協調融資促進を目的としたスキーム(ACFA:Accelerated Co-Financing scheme with ADB)(注)による中央アジア地域で初の事業となります。

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タリマルジャン火力発電所

4.ウズベキスタン共和国は中央アジア地域で最大の人口を擁し、旧ソ連時代から、多岐にわたる分野において同地域における中心的役割を果たしてきました。また、中央アジア各国のみならずアフガニスタンにも隣接しており、地政学的にも重要な国であることから、同国の社会経済分野における安定及び発展は、地域全体の安定の鍵となっています。

5.ウズベキスタン共和国は、既存発電所の近代化によるエネルギー利用の効率化及び安定供給、さらに同国に埋蔵する天然ガスを利用した新規電源開発を優先課題として掲げています。その中でも本事業は2009年3月の大統領決議において、2010-2014年に実施する電力セクターの国家プロジェクトとして優先的に位置付けられており、JICAは、今後も技術協力などの取り組みを通じて、エネルギー分野を支援していく方針です。

(注)我が国からの支援実績が少ない国の案件などを中心に、ADBとの連携を深め、その知見を活用することにより、より迅速、かつ広範な円借款支援を可能とするスキーム。

【参考】

1.借款金額及び条件
※ADB設立協定に規定されているメンバー国・地域による国際競争入札。

案件名借款金額
(百万円)
金利
(%/年)
償還期間(年)据置期間(年)調達条件
本体コンサルティング・サービス
タリマルジャン火力発電所増設事業27,4230.453010ADBアンタイド(※)

2.事業実施機関
ウズベキスタン電力公社(ウズベクエネルゴ)
(The State Joint Stock Company “Uzbekenergo”)
住所: 100000, Tashket city, Khorezm st. 6
電話: +998-71-233-98-21、FAX:+998-71-236-27-00

3.今後の事業実施スケジュール(予定)
(1)事業の完成予定時期: 2014年12月(施設供用開始時をもって事業完成)
(2)本体工事にかかる国際競争入札による最初の調達パッケージ入札公示:
調達パッケージ名:機器・土木工事(Turnkey契約)
予定時期:2010年8月

※本事業はADB調達ガイドラインに従って調達される。