ニュースリリース

韓国国際協力団(KOICA)との間で初の定期協議を実施

−来年のOECDハイレベルフォーラム4に向けて協力関係を強化−

2010年12月08日

【写真】

今後の協力の方向性を示した文書に署名し、握手を交わす粗信仁JICA理事(左)とイ・ビョングKOICA理事

1.国際協力機構(JICA)は、12月7日と8日の二日間にわたり東京において、韓国国際協力団(Korea International Cooperation Agency:KOICA)と、両機関の一層の連携強化等を目的とした初の定期協議を実施しました。今回の定期協議は9月2日にソウルで緒方理事長がKOICAのパク・デウォン総裁と会談時にKOICAから提案がなされ開催に至ったものです。

2.今回の協議では、両機関の戦略・業務一般に関する情報共有に加えて、事業評価やボランティア派遣等、両機関の協調が可能な分野について取り組み状況・方針を紹介し合い、今後の具体的な連携の可能性について協議を行いました。さらに、来年11月に韓国の釜山(プサン)で開催が予定され、パリ宣言後の開発援助における重要な枠組みが議論される経済協力開発機構(OECD)のハイレベルフォーラム4(HLF4)に向け、現在KOICA、JICA、ブルッキングス研究所で行っている共同研究等の成果をどのように活用していくかについても意見交換を行い、その後市民参加と理解促進の拠点である地球ひろばの視察を行いました。

3.韓国は2010年1月にOECD開発援助委員会(DAC)への加盟を果たしたほか、先月開催されたG20の議長国で開発援助問題を初めて主要課題として取り上げ、来年はHLF4を主催することが決定しています。現在は再来年に開催予定の国連気候変動枠組み条約第18回締約国会議(COP18)の誘致を積極的に進める等開発問題への関与を強化しています。主要国際会議だけでなく、ODAによる援助を2015年に現在の3倍程度の30億ドル/年に増額する目標を掲げており、KOICAは韓国輸出入銀行・対外経済協力基金(EDCF)と共に本目標達成に向け重要な役割を果たすことが期待されています。なお、KOICAは1991年4月に設立され、韓国の対外支援のうち無償資金協力と技術協力を実施している援助実施機関です。

4.JICAはかつてKOICA設立にあたり、KOICA職員を受け入れ、援助手法、組織、制度などに関する研修を行うなどの協力をしました。短期のKOICA職員の受け入れは現在でも続いているほか、2000年度から大気環境保全管理や水質環境改善等をテーマとする研修コースを共同で実施しています。また、アフガニスタンやカンボジアで相互補完的な技術協力プロジェクトを共同でこれまで実施してきました。現在はブルッキングス研究所も含め共同研究を行なっているほか、JICA地球ひろばを参考にKOICAが「地球村体験館」を開設する等、協力関係が深化しています。

5.アジア地域では、韓国以外にも中国やインド、タイ、マレーシア、インドネシア等の国々が開発途上国に対して支援を行う動きが活発化しています。JICAは、今次協議のような意見交換やノウハウの共有を通じて、これらアジアの国々の開発援助機関とのパートナーシップの構築・深化に積極的に取り組む方針です。