ニュースリリース

ケニア共和国「第二次地方給水計画」の贈与契約の締結

−干ばつにあえぐ「アフリカの角」地域でのJICAの支援の一例−

2011年08月09日

国際協力機構(JICA)は、8月8日、ケニア共和国政府との間で「第二次地方給水計画」を対象とする6億900万円を限度とした贈与契約を締結しました。本計画は同国南部のマチャコス及びマクエニ地方において、50か所以上に給水施設を建設するとともに、住民が参加する形での給水施設の運営・維持管理体制の強化も含めた支援を行うものです。

本計画対象地を含むケニア、ソマリア、エチオピアといったいわゆる「アフリカの角」地域は、もともと降水量の少ない乾燥・半乾燥地が大半を占め、干ばつや食糧危機の発生しやすい脆弱な地域です。本年6月頃から被害が顕在化した大規模な干ばつは、約1,240万人の食糧確保に深刻な影響を与え、ソマリアから大量の難民が発生するなど憂慮すべき状況となっています。

本計画を通じ、対象地住民は今般のような干ばつ時にも安定的に水を確保できることとなり、頻発する干ばつに対する中長期的な適応能力が高まることが期待されます。

JICAはこのほかにも、「アフリカの角」地域の干ばつ被害の緩和に貢献する支援を以下の通り行っています。

【写真】

ダダブ難民キャンプの様子 

●ソマリア難民が多数押し寄せているケニア北東部のダダブ難民キャンプには、本年7月現在、9万人の収容能力をはるかに超える38万人が身を寄せており(注1)、現在も一日あたり約1,300人がソマリアから到着しています。もともと乾燥の厳しいダダブ周辺地域では、難民の急増により、水や薪などを巡り地域住民と難民との軋轢・緊張が増大し、生活環境が悪化しています。

【写真】

ダダブ難民キャンプの様子 

JICAでは2010年から「ソマリア難民キャンプホストコミュニティの水・衛生改善プロジェクト」を実施し、地元コミュニティの負荷を軽減すべく、井戸の掘削及び給水施設の建設、施設維持管理能力の強化、給水車の調達を通じて、地域の給水改善を支援しています。

(注1)2011年初来、6万人の増加。

●8月7日には過去に供与を決定していた食糧援助(メイズ、9億4,000万円相当)の一部(1万2,000トン)(注2)がケニアに到着しました。ケニア国内での食糧供給量を増加させるとともに、ケニア国内に十分な食糧があることをアピールし、同国内での食糧価格の低下に貢献することが期待されます。

●また、8月5日のケニア政府からの緊急援助物資の要請を受け、テント270張、スリーピングマット2,500枚などを供与します。

日々増えていく難民。干ばつによる被害の一層の深刻化。JICAは今後の追加的な支援につき、現地の状況を踏まえ、早急な検討を行っていきます。

(注2)残り1万3,000トンは8月末にケニア到着予定。