WFP 国連世界食糧計画との覚書の締結

−「アフリカの角」における支援事業の円滑実施に向けて−

2012年7月19日

国際協力機構(JICA)は、7月18日、 WFP 国連世界食糧計画との間で、ソマリ州ゴデ市周辺での干ばつ対策事業に関する実施支援について、覚書を締結しました。

ため池の水をドラム缶にくみ、民家へ水を運ぶ子どもたち

エチオピア東部を含むアフリカ大陸北東部の「アフリカの角」 と呼ばれる地域は、元来降雨量の少ない乾燥・半乾燥地が大半を占め、干ばつや食糧危機の発生しやすい脆弱な地域です。2010年10月頃の大雨季の降雨量が少なかったことに加え、2011年4月頃の小雨季にも十分な降雨量が得られず、過去60年で最悪と形容される干ばつ被害が発生し、同地域全体で約1,200万人が支援を必要としています。エチオピア国内で干ばつの影響を最も受けているソマリ州にあるゴデ市周辺では、依然として安全な水へのアクセスが安定的に確保されておらず、また農牧民や遊牧民が多くを占める地域住民の干ばつへの対応力強化も、引き続き課題となっています。

覚書を交換するリン・ミラーWFP 国連世界食糧計画エチオピア事務所副所長(右)と大田孝治JICAエチオピア事務所長(撮影:Melese Awoke/WFP)

JICAは、現地の給水ニーズに対応するため、ソマリ州ゴデ市周辺で新しく事業を開始しました。同事業では、ゴデ市周辺を対象に、緊急給水用の給水車の供与のほか、貯水タンクや塩素剤の供与、給水ポイントの設置を緊急的な対応として実施し、加えて中長期的な視点に立ったゴデ市の給水計画を策定するなど、この地域の給水状況の改善に向けた取り組みを計画しています。また農業分野でも、近隣河川の水を利用した安定した生産への支援を計画しています。

今回の覚書締結によって、WFP 国連世界食糧計画から、同事業に従事するJICA関係者が現地で活動する際の宿舎や執務室、車両、安全情報の共有などのサービスを受けることになり、事業の円滑な実施に必要となるサポートが得られることになります。

JICAのソマリ州での支援は、ドロアド地域での国際緊急援助、ジジガ市周辺地域での給水案件に続いて、このゴデ地域が三地域目となります。