2012年度第2四半期における無償資金協力の贈与契約の締結について

2012年11月7日

国際協力機構(JICA)は、2012年度第2四半期(2012年7月〜9月)において、計17件の無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)に調印しました。

案件の一覧については、添付情報をご覧下さい。

今般調印した主な案件の特徴は以下の通りです。

ネパール連邦民主共和国「シンズリ道路建設計画(第三工区)」

ネパールでは交通輸送の大部分を道路交通に依存していますが、人口あたりの道路距離は南アジア地域で最低レベルであり、既存道路網の改善と新規道路網の整備が重要な課題となっています。特に、首都カトマンズと南部のタライ地域(平原でインドに接し、農業が盛んな地域)およびインドを結ぶ幹線道路は、実質1ルートしかなく、毎雨季に引き起こされる土砂崩れが多発しており、同ルートの代替ルートの整備が喫緊の課題となっています。

ネパール政府道路局は、全土を対象とした今後20年間の幹線道路網整備計画を2005年12月に公表しました。この中で、シンズリ道路は、東・南部タライ地域と首都カトマンズを結ぶ国道6号線として、最重要路線に位置付けられています。

JICAは、シンズリ道路の建設を1990年代から支援しており、本案件は、残された区間である第三工区の一部18.9キロメートルの道路建設を行い、首都カトマンズとタライ地域のアクセスを改善することを目的としており、これにより全長160キロメートルのシンズリ道路が完成します。首都と主要農業地帯である東・南部タライ地域を結ぶルートが新たにできることで、人や貨物の輸送がスムースになり、農村部から市場へのアクセス改善が図られ、地域の経済活動が活性化し、同国の貧困削減に大きく寄与することが期待されています。

JICAは本案件に加え、カトマンズからシンズリ道路につながる道路の改修や、沿線周辺の農村部における橋梁の建設を支援し、周辺住民のシンズリ道路へのアクセス改善に取り組んでいます。さらに、道路建設に加え、その維持管理能力向上のために技術協力プロジェクト「シンズリ道路維持管運営理強化プロジェクト」を2012年に開始したほか、周辺の農村地帯において、道路アクセスの改善によってカトマンズ首都圏への輸送が可能となる野菜、果樹などの普及を目的とした「シンズリ道路沿線高価値農業普及促進マスタープラン作成プロジェクト」を実施中です。