タンザニア連合共和国向け円借款貸付契約の調印

−道路整備を通じた経済活性化と周辺地域との経済統合を推進−

2013年4月8日

国際協力機構(JICA)は、4月8日、タンザニア連合共和国ダルエスサラームにて同国政府との間で「第二次道路セクター支援事業」を対象として76億5,900万円を限度とする円借款貸付契約に調印しました。

調印後、握手を交わすウィリアム・アウグスタオ・ムギムワ財務大臣(左)と、大西靖典JICAタンザニア事務所長

本事業は、タンザニア連合共和国ドドマ州マヤマヤとマニャラ州ボンガを結ぶ全長約188キロメートル、およびムトワラ州ムタンバスワラ、同州マンガッカとルブマ州トゥンドゥルの3都市を結ぶ全長約203キロメートルの道路の改良、並びにタンザニア道路公団(Tanzania National Roads Agency:TANROADS)の組織強化等を支援することにより、同国の経済活性化と周辺地域との経済統合に寄与するものです。

マヤマヤ−ボンガ間の道路は、タンザニア政府がケニア、ザンビア等の周辺諸国との経済交流を活性化する上で重要な回廊として掲げている同国の「北回廊」の一部ですが、勾配やカーブが多く、また道路状況も非常に悪いため、特に雨季の走行が困難となっています。同道路を改良することにより、同国南部から北部に抜ける内陸部道路が整備されることとなり、輸送の活性化とそれに伴う経済活動の活性化が期待されます。

マンガッカ−トゥンドゥル間の道路は、タンザニア南部の輸出拠点であるムトワラ港とタンザニア内陸部、ザンビア、マラウイを繋ぐムトワラ回廊上で唯一舗装されていない区間であり、同港を経由する物流を阻害する要因となっています。ムトワラ回廊が通じるタンザニア南部は農産物、天然資源等の産業ポテンシャルが高く、本地域の開発はタンザニア全体の経済発展を促進するとともに、貧困率の高い同国南部の生計向上を導くものとして期待されます。

ムタンバスワラ−マンガッカ間の道路は、ムトワラ回廊とタンザニア−モザンビークの国境に位置するユニティ橋を接続する区間ですが、未だ舗装されておらず、同橋の建設の効果が十分に発揮されていません。同道路を改良することにより、タンザニアとモザンビークの交易が活性化することが期待されます。

タンザニアは東アフリカ中部に位置し、8ヵ国と国境を接していることから、周辺の国々を含めた国際中継ルートにもなっています。本事業の両対象区間は、上述のとおりタンザニアの経済成長にとって重要であるのみならず、アフリカのさまざまな国際道路網構想にて掲げられている、開発優先度の高い国際回廊の一部を成しており、国際ルート構築という観点からも、極めて重要です。


なお、本事業は、「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブ(Enhanced Private Sector Assistance for Africa:EPSA for Africa)」のもとでの、アフリカ開発銀行(African Development Bank:AfDB)との協調融資枠組み(Accelerated Cofinancing Facility for Africa: ACFA)で実施され、JICAによる貸付は、両対象区間道路の土木工事費を対象としています。

(参考)

1.借款金額および条件

案件名 借款金額
(百万円)
金利(%/年) 償還期間
(年)
据置期間
(年)
調達条件
本体 コンサルティング・サービス
第二次道路セクター支援事業 7,659 0.01 (*1) 40 10 一般アンタイド (*2)

2.事業実施機関
タンザニア道路公団(Tanzania National Roads Agency(TANROADS))
住所:3rd Floor, Airtel House, Ali Hassan Mwinyi/Kawawa Roads Junction, P.O.Box 11364, Dar es Salaam, Tanzania
TEL:+255 22 2926001 FAX:+255 22 2926011

3.今後の事業実施スケジュール(予定)
(1)事業の完成予定時期:2016年7月(施設供用開始時をもって事業完成)
(2)コンサルティング・サービス(施工監理等)にかかる招請状送付予定時期:
2012年1月(送付済)(*1)
(3)本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示:
調達パッケージ名:マヤマヤ−ボンガ間道路 ロットA、Bおよびムタンバスワラ−マンガッカ−トゥンドゥル間道路 ロット1、2、3の土木工事
(Civil Works for Mayamaya-Bonga Lot A and B, and Mtambaswala-Mangaka-Tunduru Lot 1, 2, and 3)
予定時期:2012年11月(済)

(*1) 今次円借款の対象外。AfDBの支援により、ACFA実施ガイドラインのとおり、AfDBの調達ルールに基づき行われます。
(*2) ACFA実施ガイドラインのとおり、AfDBの調達ルールに基づき行われます。