ニカラグア向け円借款契約の調印

−小水力・省エネルギー機器の中米展開−

2013年10月9日

(米州開発銀行とのエネルギー分野協調融資枠組みにおける第1号案件)


国際協力機構(JICA)は、10月8日、マナグアにてニカラグア政府との間で「持続可能な電化および再生可能エネルギー促進事業」を対象として14億9,600万円を限度とする円借款貸付契約に調印しました。

左から、大木智之JICAニカラグア事務所長、佐藤正晴在ニカラグア日本大使、イヴァン・アコスタ財務大臣

本事業は、ニカラグア全域において、4ヵ所程度の小水力発電所建設を通じた、再生可能エネルギーによる遠隔集落電化、ならびに街灯、公共施設照明、および住宅照明を省エネルギー機器(ナトリウム灯、発光ダイオード、および電球型蛍光灯等)に交換することによる省エネルギーの促進を目指しています。この取り組みにより、同国における再生可能エネルギー利用、および省エネルギーが促進され、気候変動への影響緩和に貢献することが期待されます。

ニカラグアは、火力発電への依存度が約77パーセントと高く、国際的な石油価格の高騰・乱高下が経常収支悪化の一因となっています。また、同国の全国世帯電化率は約78パーセントと、中米地域の近隣5ヵ国平均約91パーセントと比較し、低水準にあり、地方農村部の電化率は約30パーセントと極めて低い水準です。再生可能エネルギーの開発を通じた電源構成の多様化、および省エネルギーの促進、ならびに地方電化は、電力セクターの喫緊の課題であり、本事業は同課題に貢献することが期待されています。

本協力に先立ち、JICAは2012年3月に米州開発銀行(IDB)と、「再生可能エネルギー及び省エネルギーに対する協調融資スキーム」の実施枠組みを締結しました。本事業は同枠組みに基づく第1号案件であり、IDBとの協調融資により実施するものです。なお、ニカラグアへの円借款の供与は1994年以来、約20年ぶりで4件目となります。

(参考)

1. 借款金額および条件

案件名 借款金額
(百万円)
金利(%/年) 償還期間
(年)
据置期間
(年)
調達条件
本体 コンサルティング・サービス
持続可能な電化及び再生可能エネルギー促進事業 1,496 0.3 40 10 IDBアンタイド*

*IDBとの「再生可能エネルギー及び省エネルギーに対する協調融資スキーム」に基づくジョイント協調融資のため、調達国はIDBの加盟国に限定される。

2. 事業実施機関
国家送電公社(UCP-PNESER, Empresa Nacional de Transmisión Eléctrica)
住所: Oficinas Centrales de ENATREL, Cuarto Piso, de la Rotonda Roberto Terán, 600 Metros al Oeste, Planes de Altamira III Etapa,
Managua, NICARAGUA
TEL:(505)2267-4402, FAX: (505) 2267-2681

3. 今後の事業実施スケジュール(予定)
(1)事業の完成予定時期:2016年11月(施設供用開始時をもって事業完成)
(2)コンサルティング・サービス:円借款を通じたコンサルティング・サービス契約は予定されていない
(3)本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示:
調達パッケージ名:街灯機器調達パッケージ、公共施設照明機器調達・設置パッケージ、および住宅照明機器調達パッケージ
予定時期:いずれも2013年11月