トルコ・ボスポラス海峡横断地下鉄 開通式典

−アジアとヨーロッパをつなぐ大プロジェクト−

2013年10月30日

テープカットの様子(右から3人目が安倍首相、5人目がエルドアン首相、7人目がギュル大統領)

10月29日、トルコ共和国建国90周年の記念日に合わせて、ボスポラス海峡横断地下鉄の開通式典が開催されました。JICAはこれまで合計1,532億7,400万円の円借款供与を通じて、ボスポラス海峡を横断する地下鉄の整備を支援してきました。

開通式典には、トルコ側からはアブドゥッラー・ギュル大統領、レジェップ・タイイップ・エルドアン首相、ビナーリ・ユルドゥルム運輸海事通信大臣のほか、日本側からは安倍晋三内閣総理大臣、加藤勝信内閣官房副長官、高木毅国交省副大臣、横井裕駐トルコ日本国大使、市川雅一JICA理事らが出席し、地下鉄の開通を祝いました。安倍首相は、両国の強力なパートナーシップを強調し、この歴史的な事業に日本が協力できたことの喜びを表しました。エルドアン首相も、今後のさらなる日本の協力への期待を示しました。その後、5両編成からなる一番列車に要人・プレスが乗車し、海峡のアジア側であるウスクダル駅から、欧州側のイェニカプ駅までを走り抜けました。

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式典には多くの聴衆とメディア関係者が集まった(写真左)。スピーチを行う安倍首相(写真右)

本事業では、海峡を流れる早い潮流と密な海上交通という厳しい条件下で、世界最深となる60メートルの海底に沈埋トンネルを敷設する高い技術力が求められました。また、埋蔵文化財に配慮しながら地下駅を建設する、歴史都市ならではのきめ細かな対応も要求されました。鉄道の開通によって、これまでフェリーで30分近くかかっていた海峡間の移動が、4分へと大幅に短縮されます。また、交通の要衝に位置するイスタンブールでは、慢性的な交通渋滞が生じ、排気ガス等による大気汚染が深刻化していますが、今後、地下鉄の利用が増えることで、こうした問題の緩和が期待されます。