緒方特別顧問がフィリピン共和国政府よりシカツナ勲章を受章

2013年12月16日

アキノ大統領(左)から勲章を受け取る緒方特別顧問

12月14日、緒方貞子JICA特別顧問は、訪日中のフィリピン共和国ベニグノ・アキノ3世大統領より「シカツナ勲章」を授与されました。これは、フィリピン政府から外国人へ授与される最高レベルの勲章の一つです。今回の叙勲は、日本政府とフィリピン政府両者のパートナーシップに基づく、緒方特別顧問によるフィリピンにおける人間の安全保障の推進とミンダナオ紛争影響地域における平和構築活動を中心とした、これまでの日本のODA支援における、多大なる貢献が認められたものです。

今回の叙勲にあたっての緒方特別顧問のコメントは以下の通りです。

この度、フィリピン政府が外国人に与える最高レベルの勲章を受賞したことを大変誇りに感じます。この叙勲は、ミンダナオ支援を含む日本のODA全体に対するものであり、これまでの協力事業に貢献したすべての日比両国関係者で喜びを分かち合うとともに、これからも一層緊密に協力していく決意を確認する機会にしたいと思います。
ミンダナオ和平については、アキノ大統領のリーダーシップのもと、すべての関係者が共存共栄を目指して真剣な努力を続けることで、早期に最終和平合意が実現し、合意が着実に実施されることを強く期待しています。
また、この機会にあらためて、台風ヨランダの犠牲者の方々に深い哀悼の意を表します。JICAとしても、東日本大震災においてフィリピン国民から受けた温かい支援を思い起こしつつ、被災地の早期の復旧、復興と、災害に強い国造りに向け、田中理事長の下、最大限の努力を続けることを確認したいと思います。


【参考:ミンダナオ紛争影響地域における和平プロセスとJICAの取り組みについて】

ミンダナオ島の南西部では40年以上に渡ってイスラム系反政府組織との紛争が続いてきました。2012年10月にフィリピン政府とモロ・イスラム解放戦線(MILF)との間で和平に係る枠組み合意が署名され、2016年に新しい自治政府が設立されることが合意されました。

日本は、2006年の麻生外相(当時)および緒方理事長(当時)のミンダナオ紛争影響地域訪問を契機に、和平合意前からの支援開始を決定し、JICAも和平交渉への関与や停戦監視団への参加、また、ODAによる社会・経済開発支援など、さまざまな形でミンダナオ紛争影響地域における和平プロセスを支援してきました。

JICAは人間の安全保障を掲げる緒方理事長(当時)の下、ミンダナオ紛争影響地域における和平が頓挫し停滞したときも、一貫して支援を継続したことから、フィリピン政府、MILF等の関係する当事者から厚い信頼を寄せられています。これらの高い期待に応えるべく、引き続きバンサモロ新自治政府の設立に向けた移行プロセスに基づき、ミンダナオ紛争影響地域への平和の定着と開発を支援していきます。