トルコ共和国向け円借款契約の調印

−ボスポラス海峡横断地下鉄整備事業−

2014年1月17日

署名を終え、握手を交わすイブラヒム・ハリル・チャナクジュ財務庁次官(左)と山田順一JICA上級審議役

国際協力機構(JICA)は、1月17日、トルコ共和国の首都アンカラにて、同国政府との間で、「ボスポラス海峡横断地下鉄整備事業(II)」を対象に新たに429億7,900万円を限度に円借款を供与する借款契約に調印しました。本事業に対する円借款総額は1,962億5,300万円となります。

本事業は、イスタンブールをヨーロッパ、アジアの2大陸に分断しているボスポラス海峡に地下鉄路線(4駅、約13.6キロメートル)を建設するものであり、都市中心部の慢性的な交通渋滞の解消と渋滞時の排気ガスによる大気汚染等の環境問題の解決および気候変動の緩和に寄与することを目的としています。

地下トンネル建設工事では、オスマン帝国時代から古代ローマ以前にまでさかのぼる多くの遺跡が出土し、当初計画より遅れが生じましたが、日本の高い技術力をもって、トルコ共和国建国90周年となる2013年10月29日に、海底地下鉄部分は無事開通を迎えました。同日、日本とトルコの友好を象徴する事業として盛大に開通式典が催され、日本側からは安倍晋三内閣総理大臣が出席しました。

海底地下鉄部分の開通により、これまでフェリーで30分近くかかっていた海峡間の移動が、4分程と大幅に短縮されることとなり、イスタンブール市民の足として活用されています。

現在は、2015年中の全線開通に向けて、地下鉄部分の駅舎施設残工事や地下鉄に接続される既存線部分の改修工事等が進められています。