スリランカ向け円借款契約の調印

−本邦技術を活用し、急速に発展するコロンボ市の運輸交通網の整備を支援−

2014年3月28日

調印式の様子

国際協力機構(JICA)は、3月28日、スリランカ民主社会主義共和国政府との間で、「ケラニ河新橋建設事業」を対象として、350億2,000万円を限度とする円借款貸付契約に調印しました。

スリランカでは、2009年に25年以上にわたる紛争が終結して以降、平均年率7パーセントを超える経済成長を達成するなど、本格的な成長期にあります。特に、同国の経済の中心地であるコロンボ市は急速な発展を遂げており、ホテルや商業施設等、建設ラッシュに沸いている状況です。

しかし、急速な発展の一方で、コロンボ市内の都市交通網の整備が追い付いておらず、朝晩の通勤・通学時間帯を中心として、交通渋滞が深刻化しています。特に、コロンボ市の北側を流れるケラニ河に架かる「新ケラニ橋」は、同国第二の都市のキャンディー市へ通じる国道A1号線や、国際空港へのアクセス道路であるコロンボ・カトナヤケ高速道路などの主要幹線道路からコロンボ市内へ通じる玄関口として交通の要衝である一方、交通需要の著しい増加に対応できておらず、慢性的な渋滞から円滑な交通に対する大きなボトルネックとなっています。

本事業では、既存の「新ケラニ橋」において急増する交通需要に対応するため、同橋に隣接して新橋および高架アクセス道路等を建設することで、交通の分散化と慢性的な交通渋滞の改善を支援します。本事業は、本邦技術活用条件(STEP)適用事業として実施され、既存交通への影響を最小限に抑えるための急速施工技術や都市内での狭い地域でも工事を可能とする狭小地施工技術等、本邦企業が有する優れた技術を活用して工事が行われる予定です。また、世界で初めて日本で建設され、日本国内で技術が培われた「エクストラドーズド橋」が採用されることになっています。同国経済の中心地であるコロンボ市の玄関口としてふさわしい景観を兼ね備えた橋梁が建設される予定です。

今後もJICAは、技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力それぞれのスキームを活用し、スリランカの中進国入りに向けた経済・社会インフラ整備をはじめ、すべての国民が発展を享受する国づくりを支援していく方針です。

(参考)

1.借款金額および条件

案件名 借款金額
(百万円)
金利(%/年) 償還期間
(年)
据置期間
(年)
調達条件
本体 コンサルティング・サービス
ケラニ河新橋建設事業 35,020 0.10(注) 0.01 40 10 日本タイド

(注)本邦技術活用条件(STEP)を適用

2.事業実施機関
道路・港湾・海運省(Ministry of Highways, Ports and Shipping)
住所:9th Floor, Sethsiripaya, Battaramulla, Sri Lanka
TEL:+ 94 (0) 11 2871821-30、FAX:+ 94 (0) 11 2863296

3.今後の事業実施スケジュール
(1)事業の完成予定時期:2019年11月(施設供用開始時をもって事業完成)
(2)コンサルティング・サービス(詳細設計、施工監理等)にかかる招請状送付予定時期:2014年5月
(3)本体工事にかかる国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示:
調達パッケージ名:
・主橋梁、高架アクセス道路、ジャンクション、既存交差点改良他
予定時期:2015年8月

4. JICA情報提供窓口
本事業の調達スケジュールに関する情報は、下記窓口にお問い合わせください。
国際協力機構スリランカ事務所 運輸交通セクター情報窓口
住所:10th Floor, DHPL Building, No.42, Navam Mawatha, Colombo02, SRI LANKA
TEL:+94-11-230-3700, 94-11-230-0470
FAX:+94-11-230-3692, 94-11-230-0473