ジブチ共和国向け無償資金協力贈与契約の締結

−巡視艇供与を通じた海上保安能力の強化−

2014年4月11日

国際協力機構(JICA)は、4月10日、ジブチ共和国政府との間で「海上保安能力向上のための巡視艇建造計画」を対象として9億2,400万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

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巡視艇完成イメージ図

本事業は、海賊による被害が相次ぐアデン湾・ソマリア沖に面するジブチの沿岸警備隊(Djibouti Coast Guard, DCG)に対して巡視艇2隻を供与することで、DCGの機動力強化を図るものです。

ジブチに面するアデン湾・ソマリア沖は、年間約1万8,000隻の船舶商船(うち約1,700隻が日本関係船舶)が通航する海上交通の大動脈ですが、同海域では, 2000年代半ばより海賊の被害が多発し、安全な海上交通の妨げとなっており、日本をはじめ国際社会にとっての脅威となっています。また、ジブチ沿岸海域では、ジブチを経由してイエメンへ亡命しようとするエチオピア人、ソマリア人の海難事故や、外国人漁民によるジブチ水域での違法漁業や密輸など、数々の課題が生じています。これらの課題に対し、ジブチ政府は、2011年に海軍から独立してDCGを設立して取り組んでいるものの、沿岸警備活動に必要となる巡視艇や通信機器等が十分に整備されていない状況にあります。

本事業では、巡視艇2隻の供与により、DCGの機動領域の拡大や出動体制の強化等を実現し、ジブチ沿岸の安全と社会経済活動の確保に寄与することが期待されています。また、DCGの人材育成、組織強化を行っている技術協力プロジェクト「沿岸警備隊能力拡充プロジェクト」を並行して実施することにより、ソフト、ハードの両面からDCGの沿岸警備能力の強化を目指しています。

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